週末の渓流釣り。
ちょうど桜が見頃で川面にも花びらが浮かんでいて趣があった。
今回は未開拓大規模支流を探索した。
今までやったことのなかった川幅と水量のある里川なのだが本流と規模はあまり変わらない。
この河の上流部で分岐する複数の小規模支流は良く行ったのだが、遡行のしにくい(つまりランガンするしかない)川幅と水深のある河は以前は敬遠していた。
駐車場所探しに難儀することもあるし、車を停めた場所から現場まで結構歩くので時間のロスが大きい。
藪漕ぎもハードだ。
枯れススキが厄介なのだ。ウェーダーの寿命を縮める最大原因。
この河の特徴はガンガン瀬が多いこと。
昔は遡上マスが釣れるほどいたらしい。
30年以上前の話。
魚止めの堰堤もないし(あるにはあるが魚道が整備されているし高さも低い)本流よりこっちの方が遡上マスを狙いやすいとは思う。
別に狙うつもりはないが偶然を期待していないわけではない。
規模が大きいので遡行は難しいというか無理。
要所を見極めてランガンするのが正しい。
今は探索の段階なので効率度外視でチェックするのみ。
案外こういう初期段階の方が新鮮で楽しかったりする。
あんまり釣れなくてもね。
魚の付きそうな瀬がいっぱいあるのだけど魚影はイマイチ。
追いが悪いというより数が居ない。
じっくり探ると偶に出てくれるという感じ。
サイズ的には7寸までで良型が出そうな期待感は薄いかな。
広い瀬でこんなチビたんが掛かるとなんか肩透かしを食らったような気がする。
初めての現場のリサーチ段階で型が見れるだけで十分なんだけどね。
居るなら居るで欲が出るものである。
魚は朱点が綺麗に散りばめられた綺麗な個体が多い。
天然あるいは稚魚放流が育った個体かもしれない。
解禁に合わせた放流はしていない河だからね。
カワウが居なければもっと釣れるのだろう。
ただし上流に行くと魚影が変わる。
レインボーくんの縄張りになってしまうようだ。
最初に釣れた上の写真の個体は20cmくらいだったので掛かった瞬間はアマゴだと思った。
「なんだよ!ニジマスが居るじゃん。」
テンションダダ下がり。
で、釣れる釣れる。
アマゴではなくレインボーばかり。
ガンガン瀬の中で掛かった50クラス。
「ひ〜、勘弁して!」
フェンウィック61のバットパワーは中々で、多少苦戦したが横に走るだけで流れに乗って降って行こうとしなかったおかげで無事ランディング。
このロッド、メーカーは大物対応をうたっているが嘘ではなかったことが証明できた。
ネットにギリ入るサイズ。
この子もガンガン瀬で掛かった。
やはり50クラスでネットに入りきらなかった。
レインボーは現場の中で特に流速のある場所にポジションしているようだ。
アマゴが微妙に激流を避けてポジションしているケースが多いのとは対照的。
ドリフトさせると簡単に食ってくるので釣り味はイマイチだ。
うーん、なんかバカっぽくて大味感満載。
結局、渓流魚にアグレッシブさを求めていないのだろう。
駆け引き的なものが必要な難易度があるから面白いとも。
顔つきにも精悍さは皆無だ。
結局僕はレインボーがあまり好きではないのかもしれない。
釣れてくれたのにゴメンね。
アマゴはサイズ的にカワウに狙われやすいが、レインボーはデカ過ぎてカワウに食われるリスクがほぼない。
だからなのか上流に行けば行くほどレインボーの魚影が濃くなる。
そんな印象の河だった。