連休後半の釣行をまとめて。
朝一は本流に入り、要所を探って反応がなければ支流に移動するルーティンを連日繰り返した。
支流は人気のないマイナー河川を敢えてチョイスしてそこを中心に廻った。
お陰で現場で他のアングラーに会うことはなかった。
これも一種の竿抜けだ。
二日目に林道を歩いていたとき首都圏から来た二人組の乗った車に横づけされて話しかけられただけ。
その時はポイントはどこが良いだの駐車場所はあるかだのしつこく訊かれたが、素直に答えてあげた。
本来は釣り師にポイントを訊くのはタブーね。
まあ一応僕は監視員なので情報提供するのはやぶさかではないが。
ただね、礼儀として相手から情報を聴き出そうとするなら自分もなんらかの情報を提供しないと。
あるいは釣れなくて泣きそうだみたいな演技をして同情を買うとかね。
ポイントは釣りの最も重要な情報なのだから簡単に他人から聞けると思ってはいけない。
自分の足と頭を使って地道に現場でフィールド情報収集する。
そして試行錯誤が楽しく思えるようマインドセットすべき。
件の二人組は遠くから来て金使っているし上級者には見えなかったのでお客さんと見なして対応した。
上から目線ということである。
本流は田植えの影響が消えず相変わらず不調だった。
ニジマスすら釣れないのだから食いっけが本当に無かったのだろう。
釣果はほぼ期待できない状況だったが毎日必ず本流からスタートした。
鮎釣りが解禁したら本流は出禁になるからそれまではやれることをやっておきたい。
支流では入手したばかりのCDE35をメインに使った。
CD3と比較しながら試すつもりだったがCD3はほとんど使わなかった。
低山帯を流れる小渓流ではCD3同様使いやすいプラグだ。
機能も使い方もほぼ同じ。
大きな違いはキャスタビリティーの差か。
それと若干CD3の方が水噛みが良い。
だからタイドプールなどショートレンジで探る時はCD3の方がより使いやすいかな。
そのためアップではCD3、ダウンではCDE3にややアドバンテージがある感じ。
わざわざ使い分けるほどの差はないけどね。
この二つのプラグが小渓流で嵌る理由は他にもあって、
それは虫をかなりリアル(渓魚にとっての)に演出できる点である。
虫。
間違いなく渓魚たちの主食は虫だ。
虫を捕食しやすいエリアに渓魚は陣取っていると言っても良い。
CDE35(CD3も)は落水してしまった虫をリアルにイミテートできる。
バルサ材特有のテンション強弱への反応の早さとブルブルとした小刻みなアクションは、
「虫」
と認識させやすい。
いかにもな瀬であるが、すぐ上を木が覆っていることでシェードを作っていると同時に木から虫が落下しやすい環境でもある。
こういうエリアに渓魚は集まりやすい。
どこで渓魚が虫を待ち構えているかを察知し、そこへどうプラグを流してやれば良いかを判断できれば釣果は約束される。
それは、キャストする手を止めて冷静になって川面を観察しているとライズや捕食を確認できることから確信を持つことができる。
水音にフィルターし、ピンポイントの選択肢を絞り込めれば渓魚の捕食シーンは普通に確認できるのだ。
「なるほど、そこで食っているのか」と。
自然観察は経験値を底上げする最大要因だ。
小渓流でのアベレージサイズはこれくらい。
それでも数釣りできるので十分楽しませてくれる。
チビでもアマゴは美しい魚なので見栄えが良い。
朱点が艶やかだよね。
こうして見ると川面はほぼ日陰になっている。
こんなプアなエリアでも釣れる理由の一つだ。
バイトの半分くらいしかフッキングしないがチビ相手なので仕方ないね。
CDE35では追いきれていない感じの時はスローに誘えるバギースピナーを使う。
当然アップ専用である。
ダウンで使う意味はないと思う。
こんなタイトなエリアではバギースピナーの方が使いやすい。
ポンポンとプールを打ちながら釣り上がって行く。
単調ではあるけど普通に釣れる。
連休三日目の昼近くに一番人気の支流に行った。
どうせ連休で叩かれまくっているだろうという予想はいい意味で裏切られて良く釣れた。
人が入っていなかった理由は明らかだった。
例年のように川岸の藪を刈り込んでいないためポイントにエントリーしにくい。
まあまあ面倒い藪漕ぎをしなくてはならないのだ。
川岸がとても歩き難く遡行しにくい状況。
そのため敬遠されて入渓しやすいエリアだけ人が入ったのだろう。
エントリーして直ぐに釣れ、その後もかなりイージーに魚が出てくれた。
サイズはチビ中心だが数釣りできてそれなりに楽しめた。
この日最大が8寸のこの子。
CDE35をダウンで流して食わせた。
左岸側に斜めに流芯が入っており、更に大石が入って流れにぶつかり変化を作っているエリア。
対岸からアップで探った時は無反応だったが、少し上がってダウンで探ったら食った。
CD3でも食ったかもしれないがCDE35の方がスムーズにアプローチできる。
二つのプラグの差はこの辺かな。
最終日も本流からスタートしたが追いが一回あったのみ。
本流では連日ボウズだった。
早々に本流を諦め前日タイムアップして回りきれなかった人気支流の下流部に入った。
エリア的には小渓流というより里川だ。
上写真はエントリーして直ぐの好ポイント。
小さな中洲があって流れを分断しているのだが左岸がわの流れに複数のアマゴがついていた。
ブッシュに覆われた典型的なバグポイントだ。
アップでしかアプローチできないのだが、あまり長い距離を追ってこないためバイトに持ち込めない。
アップは追い食い傾向だからね。
落ちパクと側面発射以外は。
ダウンなら普通に釣れそうだがブッシュが濃いためキャスト不能である。
攻略の難しいピンポイントとして次回以降の宿題とした。
今のところ、木の枝にわざとラインを引っ掛けてプラグを垂直に落とす提灯釣りくらいしか思いつかないが。
退渓間際のトロ場に群れがついていた。
CDE35を見せても少し追ってくるだけでバイトしそうな感じはない。
何度も見せるとスレるのでCDE35を見切り、バック&フォースダイヤにチェンジ。
落としてシャくると良型が食ってくれた。
続けて一回り大きい個体が出た。
バック&フォースダイヤをガッツリ食っている。
このルアーはレンジにシビアな良型に効く。
引くことはせず落として(沈めて)軽くシャくると効果的。
ジギングのように連続してシャくるのではなくて軽く1回で良い。
水中を落ちていくパートでかなり注目されているので、余計なことはせず、トリガー入れるためだけに単発でシャくる。
食わせたくて剥きになってシャクってもあまり効果はない。
フォーリングが最大の集魚要素なのだと思う。
そこを見誤ってはいけない。
その後またマイナー支流に移動。
連休釣行の締めとした。
ミスバイトばかりであまり掛けれなかったが魚は沢山居た。
メガバスのピンキー改の逆引きでチビが釣れた。
このプラグもバグをイミテートできるが流れが速いとまともに泳がずに破綻するので使い所は選ぶ。
シンペンのようにテンション掛かると水面付近まで浮き上がる。
そのためトップ的に使えるから楽しい。
使える場所は選ぶが、嵌った時の一撃性はCDE35より上かもしれない。
投入場面のイメージが湧いたので今後出番が増えそう。