仕事の段取りが上手くいき時間が作れたために金曜日から3連荘で釣行する予定だった。
ところが土曜日の寝起きから風邪気味で頭が重い。
大して気にせず現場入りし、頭痛ガンガンでも止めずに釣りしていたらどんどん体調が悪化してしまった。
流石に日曜日はダウンして動けず、釣りは我慢せざるを得なかった。
体調が悪いのに無理して釣りしていたのは単純に面白かったからだ。
沢山釣れたわけではなかったが。
金曜日は人気の支流源流域に行った。
こんな感じの小渓流でタイトプールくらいしか狙い所がない。
ただ人はほとんど入っていないようで魚の反応は比較的素直だった。
必然的にCD3中心の落ちパク狙いアプローチばかり。
プラグを見せられる距離が短いので追い食いはほぼ期待できないからだ。
シンキングプラグなので赤信号メソットも使えない。
スピーナーという手もあるが、正直そこまでして釣りたいとは。
スピーナーはCD3以上に瞬発力があるため短距離走向きだとは思うけどね。
釣果的には7寸どまりだが、まあ魚は綺麗だし不満というわけではなかった。
タイトプールの滝の下にプラグを落としてもピックアップ直前次の落ち込み手前の岩の影から発射されるパターンが多く、食わせのパートがどうしても運任せになりがち。
しかもロッドがパッキパキのテンリュウ だからショートバイトを弾きやすい。
タックルがミスマッチなのだろうが、それは承知の助。
「弘法筆を選ばす」を気取ってるわけではないが、
不利なシチュエーションでも苦にせず使えるよう訓練あるのみ。
そう思えるくらいプラグの操作性に優れたロッドでとても気にいっている。
初めてのポイントだったが遡行していくに連れて水量が乏しくなり魚影も薄くなっていった。
写真の魚止めっぽい滝を高巻きするのは大変そうだったので諦めた。
SMSで12件も入電があったことを知ったこともある。
山奥なので当然圏外だから着信音が鳴らない。
平日の釣行はこれがあるから気を削がれる。
結局午前中で切り上げて仕事に戻ることにした。
土曜日は前日釣行した支流と双子のように枝分かれした方の源流域に入った。
2週間前に釣行した支流なのだが前回ほどの魚影は確認できなかった。
区間(堰堤〜次の堰堤)によっては魚っ気ゼロもあり、エサ釣りに抜かれた後であることは明らかだった。
支流のチョイスを誤ったことを後悔したがピンポイントで1箇所だけ魚影の濃いエリアがあり、ちょうどそこには大きな流れ込みがあった。
その流れ込みは支流というほどではなかったが水量はそこそこある。
こんなロケーション。
好奇心でその流れ込みを遡ってみると、お魚居るわ居るわ。
こんなチョロ川に何故に?
あまりにも浅いのでアスリート55S FH改を引いてみると一投目から食ってきた。
「こんなチョロ川にもアマゴ居るんだ!そんなに小さくないし。」
川の規模からしたら望外に釣れたので満足。
結構荒らしてしまったので暫くはここでは釣りにならないだろう。
当分この流れ込み(支流というほどではない)に来るつもりはないので構わないが。
午後は午前中入った支流の最下流部に行った。
高さのある崖の下に川が流れていてしかも本流との分岐点まで下っていかないと入渓できないためエントリーにかなり手間取ってしまった。
なんとか川に降り立った場所が上の写真だが両岸は切り立った崖である。
「堰堤で行き止まりになった場合退渓できるかな?」
当然人が入った気配はまったくなく、魚が居れば面白いだろうが。
川幅は広く狙い所は無数にある。
いつもやっている場所に比べると段違いにロッドが振りやすくフルキャストOKだ。
当然フローティングミノーが使いやすく、デメを一切感じない。
流れに乗せて岩の間を自由自在にスラロームさせられるのでめっちゃ楽しい。
「別に釣れなくてもいいや。プラグの動き見ているだけで十分楽しいわ。」
水質も抜群に良い。
まるで本流源流域のようだ。
ほんとに支流?という疑問がふと頭に浮かんだが、そんなことはどうでも良いという感じで嬉々としてアスリート55S FH改を流れに乗せていると、ついに食ってきた。
8寸くらいの綺麗なネイティブ個体。
パーマークの輪郭云々ではなく体型が素晴らしいアスリートくん。
今まで釣ったアマゴの中で一番見栄えがよろしい。
相変わらず写真撮るの下手なので伝わらないと思うが。
放流区間ではないこともあり確かに魚影は薄い。
ロケーションが広大過ぎて魚の付き場が絞りにくいこともある。
でも魚は居る。
ちょっと宝探しに近い感覚だが、魚はちゃんと居る。
流れの中を丁寧に探ってやれば見つかることが証明できた。
しかもサーチすること自体を十分楽しめる。
7寸くらいの魚を1匹追加して終了した。
もう頭痛が限界だった。
大きな堰堤があり高巻きせずとも階段があったためそこを登って退渓することができた。
そして僕が遡行していた川は目的の支流下流部ではなく本流だったことがわかった。
どおりで水質が良いわけだ。
本流上流域は抜群に水質が良いのだ。
支流は大抵生活排水が沢山流れ込んでいるため水質がよろしくない。
勘違いして本流を3時間遡行して釣果2、バイト3、追い5。
確かにこんな魚影ではつまらなくて普通のアングラーはやらないだろう。
ある意味穴場かなと思う。
いつもやっているタイトな支流の釣りのセコさはなく、障害物や蜘蛛の巣を気にせずロッドを振れるし、フローティングミノーで広範囲にサーチできる。
何か解放されたような感覚で釣りできたので釣果をそれほど気にせず楽しめた。
放流区間ではない本流の釣りの楽しさに気づけたのが最大の収穫だった。
あまり釣れなかったこともあり近いうちにリベンジしに来ようと思う。
フローティングミノー中心ではあるが戦術を練り直してね。
トップ?
まあボウズ覚悟のマインドセットにはなるが、落水する甲虫を意識しているような個体がもし居ればチャンスは皆無ではないだろう。
そのうちテンカラを始めるつもりなので入門時にはロッドの振りやすいこのエリアが良いかも。