Saturday 16, March 2019
AT&T Stadium, Arlington, Texas, USA
Commission - Texas Combative Sports Program
Promoter - TGB Promotions - Tom Brown, Ringstar Sports - Richard Schaefer
Matchmaker - Tom Brown
Television - USA FOX PPV, Panama Telemetro Channel 13
Welterweight Contest, 12 Rounds
マッチアップ:★★★
スリル:★★スキル:★★
印象度:★★
今回、興行の盛り上げ役としてロベルト・デュランが招かれていて、計量会場やメディアインタビュー等ちょこちょこと顔だしていた。
「主役はスペンスとマイキーなのだからあんたは控えめに」というお約束は彼には理解できないらしくなんだか妙に目立っていた。
ロートルボクシングファンにとってデュランは特別なので余計目についてしまうこともある。
興行側の意図としてデュランのキャリア特にライトウェイトタイトルを返上して2つ上のウェルターウェイトタイトルに挑んで取ってしまった(しかも相手がレナード)ことにマイキーのチャンレジシナリオをだぶらせているのかな?
デュランはウェルターウェイトで数試合(パロミノ戦など)して上位の体格やパワーにアジャストしてからレナード戦をむかえているので、マイキーのチャレンジとは違う。
ということでやはり体力差は歴然で、見方にもよってはちょっと残酷なワンサイドマッチになってしまった。
倒せなかったのはマイキーがタフで頑張ったというよりスペンスがやや慎重だったため。
フルスロットルのオフェンスという感じではなかった。
強引に倒しにいかずディフェンスにも気を配って無理はしないみたいな。
自分がパンチをまとめた後リアクションのマイキーの反撃をきっちり抑えていたからね。
猫がネズミをじわじわいたぶるような、そんな残酷な絵面だったように思う。
そして「窮鼠猫を嚙む」ことはなかった。
手加減ではなく、あえて実力差を長い尺で見せ続ける意図を勘ぐってしまう。
ジャッジ3者ともフルマークスコアってなかなかね。
普通はフルラウンドもたずに倒されちゃうかギブするから。
技術面では、コンビネーションの中に混ぜるボディブロー(右フックの脇腹打ちor左ストレートをストマッックへ)が実に有効で効いていた。
マイキーは巧みなブロックで顔面へのダメージは最小限に食い止めていたけどそれが精一杯。
自分よりずっと大柄な相手にボディを継続的に狙われたらそりゃ苦しいに決まっている。
ボディがめっちゃきつい、でも顔面あけるわけにはいかないからブロックは下げれないという袋小路状態を強いられたマイキー。
それでもギブアップせずに最終ラウンドのゴングを聞いたことでちょっぴり意地を見せた。
スペンスとしてはビッグネームに無難に勝利してネームバリューを上げることができたから良し。
次戦にパッキャオを指名しているが果たして受けてくれるだろうか?