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川で使えるプラグ8(TKR130考)

 

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TKRをネタにしようということで、魚がこれを咥えた写真を探したが見つからない。

昔たくさんTKRで釣ったのに。

写真を残していないのは、よく使っていたわりにはTKRに対する思い入れが希薄だったのと記憶に残るような良型を連れてきていないからか。

スプラッシャーでの釣果写真はいっぱい残っているのに。

出会いは2004年だったと思う。

近所の釣具屋で目に止まって衝動買いした憶えがある。

当時はハンドメイドプラグをメインに使っていてプラ製のプラグに興味を失っていた時期。

気まぐれだったのだろう。

ところが川で投げてみてぶったまげた。

ハンドメイトのダーター系(ビリケンとか)が平凡なウォブラーに思えるほど尖った動きをしやがる。

スライドに特化していることも新鮮に思えた。

「パントマイムだな。こりゃ。」

瞬間的にそう思った。

目の錯覚を引き起こすマトリクスアクション。

メーカーがパラレルダートと表現している平行スライドのこと。

深度変化をほとんど伴わないのが特徴。

ナックルボールライクというかぶれ玉フリーキックライクというか。

物理的なメソッドを用いてルアーから人工物の違和感を消しているとも。

成り立ちがユニークであり、それまでもそれ以後も存在しないもの。

ジャイロ効果を確信的にそして上手く利用した好例だと思う。

しかしあまりにも先鋭的すぎて当時はマーケットに支持されはしなかった。

キャラクター的にはプロモーションしようがないし、

工程的にも大量生産は難しかったのだろう。

結果、コアなアングラーが釣果に仰天しつつ使うのみだった。

もともとは回遊魚ターゲットだし。

スズキにという発想が浮かばないのが普通。

10年以上が経って、ぼちぼち、

『TKR』と言えば、わかる人はわかる(マニアックな域は出ていないけどね)アイコンに定着したようだ。

使っている人も随分増えたし、メーカーもニューカラーを発売したりしている。

意外なロングライフ製品になっているだけでなく、メーカーのその後の製品コンセプトに大きな影響を与えている。

K2FしかりブリットしかりTKWしかりと。

Rユニット搭載ということでね。

バスプラグにもそれ以前から同種のジャイロ効果を利用した製品はあったし、

オリジナルな発想だったとは思っていないが、個人的にハンドメイドプラグのマイブームを収束させる要因だったことは確かだ。

プラ製のプラグのメリットを実感したもの。

そして横方向に動く(つまりプラグのアクションと同軸かつ同期しないように)ウェイトの効果も。

この動くウェイトこそがプラスチックの疑似餌に息吹を与えるのだと。

duran3616.hatenablog.com

いろいろ気づいたことで、

プラ製プラグへの回帰を箸渡したプラグ。

僕の釣りキャリアの中でのTKRの位置付けはそれ。

ただしヘビーローテーションしたのは最初の2シーズンのみ。

その後は使うのを控えるようになり、登板機会は激減した。

見限った?

そうではなく、簡単に釣れすぎる、所謂反則プラグの認識を持つようになったから。

本来は邪道であるダウンストリームの釣り(所謂逆引き)に強みを発揮するというのもね、敬遠するようになった理由。

やっぱり川はアップストリームのプレゼンが基本だし面白いのだから。

なぜ今TKRなのかというと、こいつをカスタムしてまた使い始めたから。

先ずはTKR130Hをトップ化してダイビングペンシルを作ってみた。

が、これはイマイチだった。

ヘッドパートを加工して水掴みを悪くし、ウェイトチューニングで斜め浮き姿勢のペンシルにしたのだが、なかなかはまり感がでない。

もっと良いダイビングペンシルが他にあるので使う理由が見つからなかった。

次にTKR130Mをトゥイッチベイト化した。

キーは浮姿勢とノーアクション化。

本来浮姿勢は集魚力に直結する要素なんだけど、

僕の場合、ホームの流速のあるエリアで水面下のマニュアル操作を無理なくするため引き抵抗の低減化を狙っている。

それとレンジを下げ過ぎない(せいぜい水面下20cmまで)ようにするため。

オリジナルTKRがオートマチックに集魚力を発揮するプラグだったのに対し、

ロッドワークでマニュアル操作してより強みが際立つようにしたいのだ。

僕の釣りの価値観はその一点だからね。

今試行錯誤中だがほぼ思い通りのものができつつある。

 

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ノーマルの浮姿勢。

ラインアイは水中下にある。

130MのRユニットは130Hのそれより1g軽いそうだ。

なので若干フロントライト気味。

リップを取り去ると見た目は130Hだが水掴みが微妙に違うのでアクションは異なるはず。

Rユニットの質量の違いが振り子運動の強弱にも違いを生みそうだ。

 

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TKR130M改1号の浮姿勢。

ラインアイはギリ水面上設定。

フックとスプリットリングは番手を下げて抵抗軽減を図っている。

ごついフックやスプリットリングは抵抗が大きいからね。

リップは取り去るのではなく加工して残してある。

結果、オリジナルのアクションは完全に死に、スライドもしない。

棒引きするとわずかに揺れながら緩く蛇行するだけ。

いい感じかなと思っていたけど現場で実際に使ってみたら問題が。

水掴みが悪すぎてハードトゥイッチすると水面上に飛び出してしまう。

それとフロントフックがリーダーに絡みやすい。

トゥイッチベイトの宿命だが、ここでは頻度の問題。

これでは使えないので改良した。

ちなみに1号はあっさり殉職してしまったので買い増す必要があったこともある。

 

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で、TKR130M改2号。

リップの削り具合とウェイトの位置や重さを変更。

こいつをたたき台にして現場で煮詰めていきます。

トップの釣りも状況的に限界になってきたし、モチベーション維持のためにも良いテストのタイミング。

もう一つカスタムしたいプラグを見つけていて、トップにするかトゥイッチベイトにするか迷っているものがある。

入手に時間がかかるので今シーズンの実戦投入は間に合いそうにないのだが。

 

 

 

髪の毛いじりながら『Ain't nobady's business if I do』をアカペラで歌うエリカ・バドゥ

釣りもね、他人がどうしているかなんて気にせずに自分がやりたいようにやれば良い。