ダルチニアンと山中


Date: 2013-11-09
Where: American Bank Center, Corpus Christi, Texas, USA
Division: featherweight (126 lbs, 57.2 kg)


Nonito Donaire
  vs
Vic Darchinyan
Result:Nonito Donaire def. Vic Darchinyan (TKO at 2:06, round 9)


今日はボクシングデーという感じでドネアの復帰戦からガルシア-マルチネス、山中の防衛戦とWOWOWをつけっぱなしの一日でした。
その中でピックアップするのは二人のサウスポー、ビック・ダルチニアンと山中慎介

ダルチニアン、善戦しましたよね。もっとあっさり倒されると思ってました。
左の強さは相変わらずで、左しかないのも相変わらず。
アングルとタイミングを変えるだけで他の芸当は一切なし。
それでもドネアをここまで苦しめるのは余計なことをしない強さみたいなものを感じてしまいます。
セオリーからは逸脱しているのですが、1つしかない芸当を磨きに磨いて絶対的な武器にしている。
心理的なプレッシャーをかけるという意味でも強い左が有効に作用しています。
ドネアも左を警戒してちょっとぎこちなかったですから。
ダルチニアンのコンディションが良かったこともあります。動きにキレがありました。
バンタム級で敗戦を繰り返していたときより遥かに強かったと思います。
相手がドネアでなければ、並のメジャータイトルホルダーであれば十分いけますよ。
ダメージを抜いて再起してちょうだい。期待しています。

山中ですが、ダルチニアン同様、左に過度に依存したスタイルです。
ダルチニアンの左は出所と軌道にバリエーションがあり、やや変則なためか相手からすると避けにくさがありますが、山中は真っ正直にストレートを打ち込むのみ。
昔のパッキャオ的な左使いです。
そして当たれば相手は倒れる決定力が尋常ではありません。
もっとコンビネーションでオフェンスを組み立てれば良いのでは?とかせめて右フックを返そうよとか注文付けたくなるところですが、これだけ強い左があるのであれば、多少不器用であっても得意なパンチを当てる工夫を怠らずアキュラしーを高めることで的中率を上げていければそれで良いのではないかと。

圧倒的な左を持っているサウスポーというのは引き出しを沢山持つ必要がないかもと今日ダルチニアンと山中を観ていて思ってしましました。
また別の試合で考えが変わるかもしれませんけど。