ジャン・パスカル vs.ルシアン・ブテ


Date: 2014-01-18
Where: Bell Centre, Montreal, Quebec, Canada
Division: light heavyweight (175 lbs, 79.4 kg)
Title: NABF light heavyweight title
Jean Pascal(28-2-1 17KO)
  vs
Lucian Bute(31-1-0 24KO)
Result: Jean Pascal def. Lucian Bute (unanimous decision, 116-112, 117-110, 117-111)


11Rまではほぼパスカルのワンサイド。
ところが12R始まってすぐパスカルはコーナーでガードを固めてじっとしたまま状態に。
疲れていたのか?効いていたのか?
普通ボクサーは最終回は頑張ると相場が決まっており、
明白にポイントリードしていれば逃げ切りのために
足を使って相手のオフェンスを受け流したりするもんですが。
意味不明の貝状態のパスカルを見てブテは逆転ノックアウトを狙ってめった打ちに。
ただあと一歩でゴング。
ブテにも疲労とダメージがありましたからね。
フロッチ戦もそうでしたが、ブテは相手に体力で劣ると脆いですね。
Sミドルウェイトで戦っていたとき左アッパーのカウンターで問題解決を図っていた弊害じゃないかな。
引き出しを増やすことをしなかった附けを払わされているように感じましたね。
リゴンドウも左アッパーのカウンターのボディ打ちを得意にしていますが
ブテのケースと違うんです。
他にもアクセントのバリエーションがあるなかでの左アッパーですし、
もっと戦略的に使っていますよね。
つまり自分の距離を保つためであったり、
相手のガードを下げるためであったり、
無駄打ちを避けるための手段であったり、
相手にパンチの軌道を読みにくくさせるためのカモフラージュであったり、
という感じでオフェンスの中での役割や意図が明確です。
ブテは違うんです。
左アッパーで決定的なダメージを与えようという感じ。
要はワンパンチで倒してしまおうと。
それがまた結構嵌っていましたからね。
まあ僕が単にサウスポーの左アッパー使いに偏見を持っているだけかも。
ダルチニアンとか。
なんで左ストレートを素直に打たないかなと思っちゃう。

勝ったパスカルもあまりパッとしませんな。
それでもアドニス・スティーブンソンとセルゲイ・コバロフに挑まず、
そこそこの相手となら大丈夫か。

Jean Pascal vs Lucian Bute full fight Video
http://www.spruto.tv/videos/64768/paskal-bute-ves-mir-boksa-i-mma/