ショートレビュー ジェイコブス-デレビャンチェンコ

 

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Saturday 27, October 2018

Madison Square Garden Theater, New York, New York, USA

Commission - New York State Athletic Commission

Promoter - Matchroom Boxing - Eddie Hearn, DiBella Entertainment - Lou DiBella, Fight Promotions, Inc - Max Alperovich

Matchmaker - Neil Bowers, Paul Ready, Dennis Turner, Eric Bottjer

Television -USA HBO, Latin America: Canal Space, Panama Cable Onda Sports  

      Middleweight Contest, 12 Rounds 

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マッチアップ:★★

スリル:★★

スキル:★★★

印象度:★★★

 

観戦後、マッチアップグレードとしては村田-ブラントよりこっちが上かなという印象を持った。

ペースを取っていたのは明らかにジェイコブスだったが、デレビャンチェンコのノンストップアタックも評価に値する。

タイプは違うのだが、二人に共通するのはボディワークを多用したディフェンスルーティンだということ。

だから試合が噛み合って面白いのだ。

攻防分離しないからお互いに隙なく手を出し合い避け合う密度の高い攻防の絵図らになるから。

全般的にアドバンテージをジェイコブスが握っていたのは経験値で勝っている点、特にゴロフキン戦を経験しているのが大きかったのでは。

よりオフェンシブでパンチングパワーにも勝るゴロフキンとクロスファイトをしている自信と地力の上乗せがファイト中のメンタルに好影響を与えていただろうから。

ただデレビャンチェンコもなかなか良いファイターだなと。

ディフェンススキルが高いし耐久力もある。

ややラフになったこところに時折カウンターをもらっていたけど大きなダメージを負わず何事もなかったかのように反撃していたもの。

頑強なだけでなく上手くパンチを吸収できているのだろう。

今回はジェイコブスが一枚上手だったが良いレッスンになったと思う。

全然底を見せた内容ではないし好戦的で観客を乗せるタイプなので、きっとまたタイトルマッチでお呼びがかかるはずだ。

経験値の上積みを考慮すればブラントには勝てそうだ。

この試合を観て敬遠されるかもしれないが。