この試合未見でした。
三原にとってはロッキー・フラットに勝って獲得したメジャータイトルの初防衛戦。
ランキング10位でキャリア8戦のムーアを選んだということはリスクを避けたマッチメークだったのでしょう。
実際、この試合のムーアはキャリア不足故の未熟さを時折垣間見せるのですが、恐いもの知らず的なオフェンシブスタイルを貫いて勝ってしまった。
以外とフレッシュで負け癖のついていない10位前後のランカーというのはリスキーだったりするんですよね。
三原は硬くなっていたのでしょう、まったく実力を発揮出来なかった。
ホールで三原の試合を生観戦したことがありますがもっと良いボクシングをする印象があります。
この試合は自分を守ることを忘れちゃっているもの。
フラット戦のように戦えていたら…
ムーアは三原戦後、タイトルを3度防衛(3KO)。
対戦者の中にはアユブ・カルレも含みますから三原戦はフロックではなかったことを証明しています。
ただ彼にとっての晴れ舞台ロベルト・デュランとの4度目の防衛戦で減量に失敗して残念過ぎる敗戦。
オッズは確かムーアが有利だった。
ファンは落ち目のデュランが勝つとは思ってなかったんです。
三原がもしムーアを退けて、その後2、3度防衛を続けることができていたらデュラン戦が実現していたかもしれません。