さてホームリバーのスズキ釣り。
シーズンスタート(シーズンインではなく個人的に釣りを開始したの意)後しばらく魚の気配がなかった。
それでも数シーズンこんな傾向だったから釣れない釣りに慣れてしまった故、
「こんなもんか」
と淡々とフィールドに出ていた。
もうポイントとすら意識できないレベルの魚影だ。
「サクラマスの方が釣れるのでは?」
昔秋田で釣れないサクラマス釣りをやっていた時のことを思い出したが、ポツポツと魚は見れていたからなあ。ここまで酷くはなかった。
今シーズンはウォブラーを復活させたい、ポッパーを効果的に使いたいなど、テーマというか願望というか、まあそんな下心を持ちつつ釣りしているのだが。
魚が居なければ何も成立しない。
一昨日の釣行。
大雨後、2日経って水量が落ち着いたので例によって仕事の合間にロッドを振っていたら前触れなく魚が出た。
時期にかかわらずホームでは基本的にサイトフィッシングなのでこういう出方は珍しく正直あまり歓迎しない。理由は後述。
連れてきたプラグはレア改。
向かい風だったのでいつも使っているウォブラーは投げにくく、比較的飛ばせるという理由で使っていただけなのだが。
「あーあ、食っちゃった」
シーズン最初の1匹の嬉しさより反則プラグ(今は)で食わせた残念感の方が大きかった。
実は僕が思っているより魚は多く居るのかもしれない。
アプローチがズレているだけなのかも。
でもね、レア改で釣ったところで何の進歩もない。
まあ今シーズンも理想と現実のギャップに悩みながら釣りすることになりそうだ。
フィールドを熟知していることでポイントは勿論だが魚のポジションと時合を特定して釣りしているので想定外の食い方をすることはほとんどない。僕の場合。
魚が見えるというと嘘っぽいが、気配を察しているということなら信憑性があるかな。
ロケーションに対して個体のサイズが大きいので完璧に姿を隠すことは出来ないし、
捕食しないまでもポジションを変えたり移動すればバレバレだし、
奴らは痕跡を残してしまう、必ず。
必死にキャストしているとアングラーはそういうことを見逃しがちだが、居るのかどうかもわからないところにキャストするくらいなら手を止めて河の表情を好奇心を持って観察している方が遥かに有意義ではある。
それが習慣化するとサイトフィッシングの意味が理解できる。
決して偏光グラスで河の流れの中を覗くという意味ではないよ。
河の流れは複雑で流速や流れの向きが同じエリアでもまた水量によっても千差万別。
プラグを引く(流す)軌道はだからこそ重要だ。
ボリュームのあるプラグは見せる回数が少なければ少ないほど効果的で、
つまりバレる前に食わせてしまえということ。
衝動を起こさせる最大要因は魚が意識している軌道とプラグの移動軌跡の一致だ。
答案用紙に正解が書ければきっと食ってくる。
確信を持って答えを答案用紙に書くからゲームが成立するとも。
殺気を殺して無心でキャスト&リトリーブなんてのを否定するところから僕の釣りはスタートしている。
だから突然のバイトを歓迎しない。
偶発性は要らない。
昨日の魚は良型だったが明らかな居着き個体で、つまりはフレッシュな遡上タイプは居ないことを意味する。
そのこともまた残念。
当分は苦戦が続くことを暗示しているから。