味噌ラーメン

僕は味噌ラーメンがあまり好きでない。
一番最後に店で食べたのは20年前。
ラーメン屋で自発的に味噌ラーメンを注文することはまずない。
好き嫌いの問題以前に嫌な記憶と味噌ラーメンが結びついてしまっているのが原因なのではないかと思っています。


子供の頃家族でお出かけをした帰り、時間も遅かったのでラーメン屋で晩御飯をすませてしまおうということになった。
そのとき父親がめちゃくちゃ機嫌が悪くて子供からすれば怖くて近寄りがたい雰囲気、メニューを見ているときも父親の顔色を伺っている状態でした。そしてなかなか注文が決まらない。
「早くしろ!お前だけだぞ!」と父親に怒鳴られ、仕方なくたのんでしまったのが味噌ラーメン。
このときオーダーした味噌ラーメンが美味しくなかった。量ばかり多くて味はぼんやり。モヤシがてんこ盛りで麺に箸がたどり着かない感じ。
家族がみんな食べ終える中、僕だけがまだ味噌ラーメンと格闘していた。横で不機嫌な顔の父親を気にしながら食べたこの味噌ラーメンの記憶がそのままトラウマになってしまったのです。以後味噌ラーメンは大人になるまでずっとスルー。
その次に食べたのはサラリーマン時代、転勤で札幌に赴任したときでした。
上司に連れられて新任の挨拶回りをしていたとき、お昼時だったのでラーメン屋に入った。札幌と言えば味噌ラーメン。上司お気に入りのラーメン屋だったのですが、席に着くなり、「味噌ふたつ」と勝手にオーダーしてしまった。
やばっ。味噌は勘弁してくれという心の声は当然彼には聞こえず。
そのとき食べた味噌ラーメンがまたしても味ボンヤリでモヤシてんこ盛りとトラウマを象徴するようなモノでした。
腹は減っていたのですが、半分も食べられず残した僕を見て、「体調でも悪いのか?」と上司。
「いえ、そうではなくて味噌ラーメンがちょっと苦手でして」と僕。
「だったらだまっていないで注文する前にそう言えよ。子供じゃないんだから。」とすっかりご機嫌を損ねてしまった。
その時もう2度と食うまいと思いましたよ。味噌ラーメン。

そんな僕が味噌ラーメン嫌いを最近克服しつつあります。もう一息という感じなんですけどね。
きっかけは『蒙古タンメン中本
コンビニで売っているカップ麺です。
野菜の沢山入った(モヤシはなし)辛味噌タンメンというのが僕の苦手なボンヤリ味のモヤシラーメンじゃなくて味噌ラーメンの悪いイメージを払拭してくれたみたいなのです。
で、今日は初めて味噌ラーメンを作ってみました。モデルは蒙古タンメンね。



マルちゃん正麺味噌味。塩味はヘビーローテーションしていますが、初めて味噌味を試してみることに。
野菜はスーパーのカット野菜。



先ずはひき肉と豆腐を豆板醤、テンメン醤、オイスターソース、砂糖、ごま油を加えてレンジでチン。野菜は麺と一緒に煮込みます。



最後にラー油をドバがけして出来上がり。

ややあっさり味の蒙古タンメンという感じで、雰囲気は近いものが出来たと思いますが、当然完成度は低いです。
ただ不味くはない。ひき肉のボリュームが有り過ぎでした。マーボ豆腐っぽく見えますが、味は全然違います。
65点。
またチャレンジします。