二十世紀の英雄ジェームズ・ボンドを世に送り出した名プロデューサー、ハリー・サルツマン製作の一大戦争叙事詩。S・ベンジャミン・フィッツが共同製作者で「007/ゴールドフィンガー」のガイ・ハミルトンが演出を担当。撮影は二度のアカデミーに輝くフレデリック・A・ヤング。出演者は大作の名に恥じない豪華メンバーで、英国映画演劇界の長老サー・ローレンス・オリヴィエを筆頭に、マイケル・ケイン、ロバート・ショウ、クルト・ユルゲンス、サー・ラルフ・リチャードソン、サー・マイケル・レッドグレーヴ、トレヴァー・ハワード、そして紅一点として「わが命つきるとも」のスザンナ・ヨークが花を添えている。
DVDで鑑賞。完全に昨日観た動画の影響です。
子供の頃観たような記憶が薄っすらとあるのですがあまり憶えていません。
邦題のセンスは疑いますが、ストーリーはまんま原題でもある「バトル・オブ・ブリテン」をなぞっていて、実機(スペイン空軍のお古らしい)を大量に使っているところが凄い。
まあ、空撮に命を賭けましたという感じでそれが唯一最大の見所でした。
ただし期待したメッサーシュミットBf-109とスーパーマリン・スピットファイアのドッグファイトシーンはほとんどなかった。
ドイツの爆撃機(ハインケルHe-111)をスピットファイアが迎撃し落としまくるシーンがやたら多かったかな。
英国空軍賛歌的なところがあるのはしょうがないのか。
かといってドイツ人をエイリアンのごとく無慈悲な侵略者に描いてはいない。
ちゃんとドイツ語を喋らせているし。
69年の作品なので現代のSF映画を見慣れた者には古めかしく感じるかといえばそうではなく、逆に新鮮。
なにしろ戦闘シーンをCGではなく実機を使っていて、それを実際に爆破したりもしてますから迫力はCGとは段違いです。
撮影技術のレベルも低くないですしね。
名優がいっぱい登場しますが人間ドラマは薄っぺら、それを期待して観る人は少ないでしょうが。
もう一度観たいとは思いませんが、2時間強の尺が長くは感じずそれなりに楽しめましたよ。