カネロ・アルバレス vs. ジェームス・カークランド

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Date: 2015-05-09

Where: Minute Maid Park, Houston, Texas, USA

Division: light middleweight (154 lbs, 69.9 kg)

Saul Alvarez 44-1-1 (31KO)

 vs

James Kirkland 32-1-0 (28KO)

 Result: Saul Alvarez def. James Kirkland (KO at 2:19, round 3) 

 

アルバレスってもしかして打たれ強いのかなって、この短い試合の間そのことばかり考えてました。

そういえばダウンしたことないし、打たれて効いているところを見た記憶がない。

メイウェザーやララやトラウトとあまりオフェンシブとは言えないタイプとの連戦が続いたせいかほとんど意識することがなかったこともありますが。

もちろん打たれない方がいいに決まってますが、これだけ耐久力があるのなら、そしてスタミナに不安がないのならオフェンシブな方向に舵を切ってそのまま突っ走ってもいいのではないかと。

あるいは曲者スピードスタータイプとの連戦で何かが吹っ切れたのかもしれませんね。

今日はカークランドの重そうなパンチを平然と受け止めてました。

かわすのではなく、引き込んで倍返しで跳ね返すという感じ。

相手とがっちり噛み合いさえすれば、アルバレスは確実に地力を発揮できる。

決してスピードとタイミングで勝負するタイプではないですし、パワーヒッターという感じでもない、ある意味中途半端なスタイルが災いするかなと思いかけていましたがどっこいタフだったということで、ちょっとカネロに対する見方が変わりました。

 2度目のダウンを奪った右アッパーのカウンターは見事だったしカネロならではと勝手に納得してしまいました。

押し引きの塩梅が絶妙ですね。カネロは。

今後のキャリアプランも相変わらずのスター路線なのでしょうから、強豪とのマッチアップは必然。

今のスタイルでコットやゴロフキンに太刀打ちできるのかわかりませんが、倒されることはきっとないでしょう。

耐久力を含めたディフェンス力のレベルは相当高いと思いますよ。

カネロに必要なのは自分と同等以上のディフェンススキルを持った相手に軌道の大きい(言ってしまえば大ぶりな)パンチを要所で当てるための戦術を身につけること。

それが何かは僕にはわかりませんが、ある程度相手に打たせて隙を作ることはきっと必要でしょうね。 

 

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