ショートレビュー カネロ-スミス

 

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Saturday 19, December 2020

Alamodome, San Antonio, Texas, USA

Commission - Texas Combative Sports Program

Promoter - Saul Alvarez, Matchroom Boxing - Eddie Hearn

Matchmaker - Eric Bottjer 

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マッチアップ:★★★

スリル:★★

スキル:★★★ 

印象度:★★ 

 

思っていた以上にワンサイドの内容で、正直途中で飽きてしまった。

スミスに3つラウンド与えているジャッジがいるけど、どこを評価したのだろう?

序盤の手数だろうか?

ほとんど当たってなかったけど。

有効打が無くて、ペース取られていて、うーん、やっぱり手数がカネロより多かったことくらいしか。

ガタイがいいのでパンチ出せばダイナミックな絵面になるということか。

バスケのポイントガードとセンターがマッチアップしているみたいだった。

20cm近い身長差だもの。

カネロの身長って多分171〜172cm程度じゃないか。

あのズングリした体型で器用にパンチ避けるよね。

ただ攻防の連動性はあまりない。

だからかカウンターを当てることが少ない。

メキシカンプロスペクト時代は若いくせに慎重過ぎるって批判されることがあったけど、彼のディフェンス意識の高さは結果的にスターダムにのし上る土台になっていると思う。

ただ、耐久力もあるのだからもう少し連動性を意識すれば、もっと効率的にダメージ与えられると思うのだが。

案外攻防分離したスタイルなのでパンチングパワーにモノ言わせて倒しているよね。

カネロはディフェンスが上手いとは思う。

でもオフェンス発動の切欠としてはあまり機能していない。

「避ける 」だけで終わっていることが多い。

「避けて打つ」繋ぎを滑らかにできればもっと凄みのあるファイターになると思う。

メキシカンの先輩(キューバからの亡命だが)ホセ・ナポレス並みにとは言わないが、

脱力するところはして、もっと相手の力を利用するところはして(要はカウンター取れ)その分手数を増やしていけば、タフなゴロフキンをもきっと倒せると思う。

手数の少ないことがカネロの欠点でもあるので。

だからメイウェザーに勝てなかったのさ。

だってメイはカネロよりさらにパンチを避けるのが上手いのだから。

まあそれだけが敗因ではなかっただろうけど。