ショートレビュー グローブス-スミス

 

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Friday 28, September 2018

King Abdullah Sports City, Jeddah, Saudi Arabia

Promoter - Sauerland Event - Wilfried Sauerland 

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マッチアップ:★★★

スリル:★★★

スキル:★★

印象度:★★★ 

 

英国人同士の試合をサウジアラビアで行うというユニークな興行。

全勝レコードのスミスに注目していたが、なかなか良いファイターであることを確認。

大柄なボクサータイプでマイケル・ナンをオーソドックスにしたような感じ。

この試合は挑戦者だったので積極的に前に出てプレッシャーをかけていたが本質的にはバランス重視タイプだろう。

デカい割には動きがシャープなのでナンに例えたが、ナンよりパンチが あるかな。

自国外でのメジャータイトル初挑戦で緊張していたであろうから仕方ないが、

やや上体に力が入り過ぎで多少ギクシャクしていたが、

その分ガードは固く、攻防の切替えはまずまずスムーズだ。

パンチを出すタイミングも悪くない。

が、それはグローブスの欠点を突いていたからそう映っただけかも。

グローブスは相変わらずパンチの引きが甘く、オンガードの意識が中途半端。

俊敏な足さばきや柔軟なボディワークがあるわけではなく、

防御勘の乏しさ、打ち終わりのリアクションの悪さが目に付く。

当然のように長身のスミスにカウンター気味にパンチを被せられてしまう。(右も左も)

フィニッシュ場面も左ジャブフックのようなカウンターを貰ったのが切っ掛けてでその後畳み掛けられて崩壊してしまった。

負けっぷりの良さも相変わらず。

以前はパンチの引きの甘さという欠点を思い切りの良さで補っていたけど、相手を怯ませるほどのパワーがなくなってしまった現状ではスタイル的な構造欠陥が浮き彫りになってしまうようだ。

ハメドやコンスタンチン・チューのように当てて倒しきってしまえば大きな問題にならないのだけどね。

今のグローブスにそこまでのパンチングパワーはないのだから。