Date: 2014-11-08
Where: Boardwalk Hall, Atlantic City, New Jersey, USA
Division: light heavyweight (175 lbs, 79.4 kg)
Title: WBA, IBF and WBO World light heavyweight titles
Bernard Hopkins 55-6-2 (32KO)
vs
Sergey Kovalev 25-0-1 (23KO)
Result: Sergey Kovalev def. Bernard Hopkins (unanimous decision, 120-107, 120-107, 120-106)
コバロフは上手く戦いましたね。ゲームプラン通りというか。
そしてホプキンスの衰えはスピードに如実に表れていました。
そう感じたのは今回が初めてかもしれません。
49歳なんだから当たり前のことなんですが。
そしてこのことが最大の敗因ではないかと。
この試合におけるコバロフのアドバンテージは、
★相対的なスピード差
★ロングレンジをキープできる強み
★体格的利点を生かしたオーソドックススタイル
僕はこの3っに集約できると思う。
ロングレンジ云々というのは、ホプキンスのスタイルに最も効果的という意味。
ステップインして右のショートや左フックを要所で決めてアドバンテージを取るのがホプキンスのボクシング。
それは相手のリアクションスピードを上回ることが前提。
この試合のようにスピード負けしていたら駄目。
ホプキンスの踏み込むスピードをコバロフがステップバック、スウェーバックするスピードで完全に上回っていた。
それは出入りのボクシングではなく、ハエ叩きのような。
ハエの飛ぶ軌道とスピードを読みきって素早く叩き落す感じかな。
オーソドックススタイル云々とうのは、まあ邪道(アンチセオリーという意味)でも強いファイターは正攻法の実力者の壁に最後の最後にぶち当たるという意味。
ホプキンスって手数が極端に少ないしディフェンスも自己流。ミドル級の頃からね。
トレーナーに教わった基礎的なスキルが見えないボクシングですし、トレーナーはこんなボクシング教えない。
ただ勝負勘や運動神経が並外れているから成立してしまうボクシング。
これはノニト・ドネアにも通じていることなんですけど。
この手のファイターは体格で上回るオーソドックスなスタイルに徹底的に叩かれることがあります。
今回が正にそのケースだったのではないかと。
もちろんコバロフのパンチングパワーやスキルを賞賛すべきなんですが。
邪道を正攻法が上回ったと表現したほうが自己完結するもんで。
ドネア-ウォータースもある意味同様なんですけどね。
オールドファンはね、内心ホッとするところがあります。こういう試合観ると。
HBOなんで。
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