Date: 2015-05-29
Where: Barclays Center, Brooklyn, New York, USA
Division: welterweight (147 lbs, 66.7 kg)
Title: WBC Silver welterweight title
Amir Khan 30-3-0 (19KO)
vs
Chiris Algieri 20-1-0 (8KO)
Result: Amir Khan def. Chris Algieri (unanimous decision, 115-113, 117-111, 117-111)
カーンはブリティッシュアイコンを意識していた頃、自身のストロングポイントである類稀なハンドスピードを前面に出した、ややオフェンシブなスタイルだった。
フレディー・ローチに師事していたこともそれに拍車をかけていたでしょうし。
試合ぶりには華があり、スターボクサーになるべくしてマーケットの中でポジションを確立していきました。
ところがダニー・ガルシア戦のKO負けを機にオーソドックスなボクサータイプにスタイルチェンジ。
堅実なボクシングを教えるのが上手いバージル・ハンターに導かれるままにそうなったのでしょう。
まあ単純にトレンドに乗っているのかもしれませんが。
僕は今のスタイルがカーンには合っているように思います。
合ってはいるのですが、根っからのボクサータイプではないのでややぎこちない。
ファイトプランを忠実に実行しているだけとも言える堅苦しさを感じてしまう。
アルジェリ相手にこんな慎重な戦い方をする必要あるのかな。
身体が固いためどうしても耐久力に自信が持てないのでしょうが、もう少し打ち合ってもいいんじゃないかな。
アグレッシブさが失われてしまっているんですよ。今のカーンは。
カーン-アルジェリを観た後、急にケン・ブキャナンが観たくなってデュラン戦をフルラウンド観戦しました。
アップライトに構えてジャブを突きまくるボクサータイプの典型のブキャナンですが要所ではデュランと勇敢に打ち合っています。
ボクサータイプとファイタータイプのマッチアップですがパンチの交換が頻繁なので攻防の密度が高い。
以前、デュランのインタビューを何かの記事で読んだ時に、
「最もキツかった試合は?」
「ブキャナン戦」
と言っていたのを思い出しました。
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