Saturday 20, July 2019
MGM Grand, Grand Garden Arena, Las Vegas, Nevada, USA
Commission - Nevada Athletic Commission
Promoter - TGB Promotions - Tom Brown, MP Promotions - Manny Pacquiao
Matchmaker - Tom Brown
Television - USA FOX PPV, Panama Telemetro Channel 13
Welterweight Contest, 12 Rounds
マッチアップ:★★★
スリル:★★
スキル:★★★
印象度:★★
リングサイドにメイウェザーやスペンスやチャーロなど錚々たる面々が陣取っていたところを見るとパックマンの集客力(ファイターにとってはビッグビジネスチャンス)は衰え知らずのようだ。40歳になっても。
そして思いの外能力低下していないこともこの試合で証明した。
サーマンにとっては誤算だったかな。
もうちょっと弱いパッキャオを想像していただろうから。
この試合のキーは手数だった。
あまり手の出ないパッキャオはただの小さなウェルターウェイト。
小刻みなフットワークとボディワークに連動した密度の高いフォエンスの持続性が彼の生命線であり、それはハイエナジーを必要とするものなので40歳のファイターには本来は向かない。
エネルギー消費を極力抑えて効率良く的中率を上げていくことをベテランファイターは目指すはずだ。
パッキャオはそうではない。
更にパンチングパワーがそこそこあることもプラスαになっている。
彼の試合に若い頃のようなスリルはなくなったかもしれないが手数自体は衰えていない。
そこが現状ストロングポイントになっている。
それとディフェンススキルはキャリアを重ねるごとに確実に向上していてオフェンス力の低下を十分補っている。
「今のパックマンに勝つのは案外難しいのかも」
それがこの試合の率直な感想。
コンディションさえ整えてくればスペンスあたりにも簡単には負けなさそう。
まあパッキャオの場合国会議員との二足のわらじなので十分な準備期間を設けてボクシングに集中し質量ともに十分なトレーニングが出来るかどうかが最大の課題なのだろう。
仕上げて来たパッキャオは今でもトップレベルであることは間違いない。
あとはボクシングを楽しめているかどうか、
否、モチベーションを保てていけるかどうかなのかな。
ところでリングサイドで観戦したフロイド君はゆる〜いエキシビジョンマッチで稼いでいるようだが、また厳しいボクシングの世界に戻る気はないのかしら?
まあパーフェクトレコードが彼の誇りだから余計なリスクでしかないか。
パッキャオの試合をどう観ていたのか訊いてみたい。