Date: 2017-06-03
Where: Bell Centre, Montreal, Canada
Division: light heavyweight (175 lbs, 79.4 kg)
Title: WBC World light heavyweight title
マッチアップ:★★★
スリル:★★★
スキル:★★
印象度:★★
観戦後ボクサーの耐久力について考えた。
というのはフォファラの負け方(スティーブンソンのパンチを食ってダメージの負い方)が気になったからだ。
フォンファラの試合をスティーブンソンとの第1戦やチャベスJr戦など観ているが、
はて?こんなに打たれ弱かっただろうか。
頑丈なイメージがあったのだが。
確かにスティーブンソンはパンチがある。
左を食って効いてしまうのはわかるが、随分脆いなと思った。
激闘型のファイトスタイルということもあり、あるいは金属疲労により耐久力が低下しているのではないか?
2Rのストップはコーナーに詰められて連打された途端にトレーナーのバージル・ハンターが手を振って止めさせたもの。
ちょっと早いタイミングだが、これ以上ダメージを受けたらフォンファラの今後のキャリアに影響するからもう止めさせるみたいな感じだった。
当たり前のことだが、プロボクサーはヘッドギアを付けていない。
ライトヘビーウェイトのような重いクラスのしかもスティーブンソンのようなハードヒッターのパンチを顔面に受ければ脳は激しく揺れる。
耐久力というのは我慢する能力のことだが、頭部のダメージに耐えて我慢すること自体本当は問題なんだ。
ファイターの健康面を考えれればね。
とは言え、急所へのコンタクトが必然の格闘技なわけで、
耐久力を否定すると競技力が落ちるということになってしまう。
極力打たれないようにディフェンシブに戦えば観客を蔑ろにするし。
悩ましいところではある。
もはや早いストップ(レフェリーが止めるにせよセコンドが止めるにせよ)は当たり前のこととしてファンは受け入れなければならないのかもしれない。
引退してからも彼らの人生は続くのだから。
耐久力云々に意見することを控えた方が良いのだろうか?
フォンファラのストップ負けのシーンを観てそんなことを思ってしまった。