ビジャレアル vs R・マドリー

<リーガ28節 ビジャレアル vs R・マドリー エスタディオ・エル・マドリガル

前節に続いての引き分けで勝点を短期間に4ポイント失ったレアルですが、ビジャレアル戦の出来はそんなに悪いものではなかったです。
ベティス戦は内容的にも苦戦と言えるものでしたが、この試合はビジャレアルにチャンスらしいチャンスはほとんどなく、レアルの安全運転な試合運びが功を奏するかと思いきや、最後の最後にマルコス・セナに凄いフリーキックを決められて痛恨のドロー。
日程がタイトな時期のアウェーということを考慮したのか、調子を上げつつあるカカを外し、ラス、ケディラを使ったことでやはり攻撃力はダウン。
ロナウドの決定力とエジルの閃きによって奪った虎の子の1点を守りきらなければならない試合ではありました。
しかし状況的に守備戦術がゆるされなくなっている現在のレアルはどんなフォーメーションでも攻めるしかないためだんだん得意のカウンターが鳴りを潜めつつあります。
得意ではないのにポゼッションを意識させられ、パスを回して相手を崩そうとしているのですが、なんかギクシャクしているんですよね。
ソリッドで縦に速い攻撃で得点を量産してきたのに、スタイルを変化させようとしているのでしょうかね。バルサとの勝点差に余裕があるうちに。
恐らくカンプノウでのクラシコあたりでリーガの優勝が決まるでしょうからその時にバルサと打ち合って勝ち切るチーム力を蓄える準備をしていると考えられなくもないですね。
今のレアルは自動的に勝点を拾ってしまうようなテッパンの強さを自ら放棄してスタイルチェンジをしている過渡期なのだとすると、5,6試合後のチーム力とスタイルがどうなっているのか、バルサを実力で凌駕している可能性があるのかないのか、何れにせよチームの成長スピードはバルサのそれより速そうですから、どこかで追いつき追い越すポイントがくるではないでしょうか。