テレンス・クロフォード



今週末、米国ダラスで行われるマイキー・ガルシア-ファンマ・ロペスのアンダーカードにエントリーしているテレンス・クロフォードにフォーカスします。


激戦区スーパーライト級にあってまだまだ知名度は低いですが近い将来頭角を現すと予想しています。
個人的に注目した理由は戦績が良いからではなく (20戦全勝<15KO>) 彼のファイトスタイルが気に入ったのです。
摺足、アップライトに構えてガードを高くしてジャブを良く突きます。
そしてカウンターをとるセンスに非凡なものを感じます。決して手数の少ないカウンター屋ではないですが。
アンドレ・ジョージ戦の動画を見ていて連想したのはドナルド・カリーですね。
カリーほどパンチは伸びないかなという気もしますが、最小限の防御動作で避けて直ぐ攻撃に転じる一連の動作はカリーに通じるものがあると思います。
力みのないスムーズな構えからの無駄のない動作と静動のメリハリの付け方などもカリーの全盛期を彷彿させます。
ボクサータイプですがフットワーカーではなくボディワークとガードをバラス良くミックスしたディフェンスルーティンが好印象です。

直近の試合ではリオス-アルバラード2のアンダーカードでファイトし、ブレイディス・プレスコット(アミール・カーンにKO勝ち)にワンサイド判定勝ちしており、いよいよステップアップする時期にきているようです。
プレスコット戦の前の試合シドニー・シキーラ戦も観ましたが、若干スタイルに変化が見られますね。
スイッチヒッターなのですが、サウスポースタイルで戦う割合が多くなっています。この試合のテーマ(テスト)としてそうしたのかもしれませんが。
それと客受け(プロモーター受け)を狙ってか派手で無駄な動きが若干増えています。うーん止めて欲しい。


2012-11-10 Terence Crawford vs Sidney Siqueira - Video Dailymotion

今回の対戦相手のアレハンドロ・サナブリアはメキシコローカルのみとはいえ34勝1敗25KOと良い戦績の相手です。
ファイタータイプであればクロフォードのカウンターがタイミング良く決まるシーンが見れそう。
ある意味メインカード以上に注目しております。

ただ僕が褒めたホープってその後順調に活躍しないことが多いんですよね。大丈夫かな。

<クロフォードの戦績>
http://boxrec.com/list_bouts.php?human_id=447121&cat=boxer

<BoxRecのレイティング>
http://boxrec.com/ratings.php?sex=M&division=Light+Welterweight&pageID=1

<サナブリアの戦績>
http://boxrec.com/list_bouts.php?human_id=276596&cat=boxer