幸せの行方...

DVDで鑑賞。
キルステン・ダンスト目当てでしたが観終わって印象に残ったのはライアン・ゴズリングの方でした。
優しい面立ちのせいかルックスだけならミスキャストかと思えるですが、ところがどうして実に不気味さを醸す演技が冴えていました。セリフのない表情だけのシーンは物凄く難しいと思うのですが能面のような無表情が逆に内に秘めた感情を上手く伝えるということがわかる、そんな演技をしてくれています。
ゴズリングがあまりにも達者なためか相手役のダンストは若干食われ気味かな。まあ役柄が玉の輿狙いの美人という設定なのでどうしても平凡に見えてしまうからかもしれませんが。
実在の不動産王とその息子の周囲で起こった失踪事件(殺人事件)がベースなためか起承転結が不明瞭で消化不良感は拭えませんでしたが、ライアン・ゴズリングという俳優を知ることができたことが収穫ですかね。