台風19号が直撃した静岡東部は記録的な大雨により河川が大増水。
伊豆半島に上陸前の12日午前中に所用でホームリバー中流部に車で行った際に見た光景は凄いものだった。
堤防の上端近くまで水面が上がっていて、決壊が現実に起こる可能性は低くないと認識させられた。
ほんとにゾッとする眺めだった。
こんな時でも釣り師は釣りのことを考えてしまうのだが、流石にホームのスズキ釣りハイシーズンは終了っぽい。
アユに依存する遊漁環境なので、アユが居なくなればスズキも河にいなくなるわけで。
今回の大水で大量のアユが放水路経由で流れ落ちたと思われる。
河口部からの差し返しや未成熟アユが中流部にうだうだ溜まることも考えられなくもないが。
ただ水位がある程度下がった現在でも濁りは取れず、河から生命感が失せてしまっている。
上流部のアユ釣り再開の目処も立っていない。
体調が大分改善されてきたので9月下旬からボチボチ河に出ていたのだが、
高水温が続いたため水が死んでいるにもかかわらずフッコクラスがポツポツと釣れていた。
少ないベイトを必死に追いかけている感じだった。
フッコであっても1年ぶりのスズキ釣りの釣果は嬉しい。
反面どうにも違和感があった。
前倒しの荒食いにね。
で、大型台風襲来。
「魚はなんでも知っている」
腑に落ちると同時にしばらくは釣りにならない(もしかしたらシーズン終了)と覚悟した。
本来であればこれから佳境に入るのだが、例年通りの回遊パターンは期待しない方が良さそうだ。
落ちアユよりも成長不良のチビ達の差し返しがロットで溜まることを考慮する必要があるかもしれない。
過去そういうことがあるにはあったので当時のことを思い出しながら戦略、戦術を考えたい。
トップ主体であることに変わりはないが、プラグのボリュームを落としペンシルよりもポッパーを重視。
11cm前後の小型のポッパー(自分的には)ばかり戦力に加えた。
台風前から小型のポッパーに反応が良かったこともある。
しばらくはベビーポッパー部隊で戦ってみようと。
ポッパーに特化し同カテゴリープラグをローテーションするために各プラグのキャラを変えつつ集魚要素をシビアに詰める作業はなかなか楽しい。
ノーマルは大らかすぎて現状では口使わせるのが難しいからね。
上に出すための工夫は必要なのである。
具体的には、自発的アクションを大人しくする方向と、
浮力を落として流れとシンクロさせる方向へのチューニングだ。
浮力に関してはフローティングの発想を捨て、スローシンキング設定にしている。
テンションを与えれば水面付近でアクションするが、抜いてやるとサブサーフェイスでノーアクションという設定。
ペンシルのようにロッドワークは使わず、シビアなテンションコントロールとプラグの軌道のみでプレゼンする。
スローシンキング設定のBKRP115とラドスケール改。
BKRP115はFactoryモデルで既にメーカーがウェイトチューニングしている。
やや頭下がりの浮き姿勢だ。
1g強のウェイト貼るとこの状態でゆっくり沈む。
ウェイトチューニングはしているがフローティングのままのFangPop105と
スプラッシャーテールウェイトのペラ付き。
この2つは活性上げ、上を意識させるというか、そんな役割。
ペンシルと違いポッパーは自発的なアクションがどうしても出てしまうのでメリハリつけるための抜き工程が必要になる。
流速のあるエリアでは特にそこを意識してプレゼンしないとなかなかスイッチが入らない。
ただ激流の流芯部では明らかにペンシルに分があるのでポッパーを使う意味が薄れるけどね。
物理的な要素により水面ボコボコの激流では小型のポッパーは機能を発揮しにくく、逆にペンシルはオートマチックなテンション変化によりプラグが良い感じで踊る。
つまりただ引きでもロッドワークしているようにプラグがアクションして魚にアピールする。
ガンガン瀬でペンシルが有効な理由、使ってやる合理性はそれだ。
過去散々検証したし結果も出したのでセオリーとして通用するレベルだと思っている。
depsのラドスケール改(111mm 24g)に出たフッコ。
この子もラドスケール改に反応してくれた。
オリジナルはペンシルベイトだが面影がないほどキャラが変わっている。
流速のあるエリアでシーソーに出た60クラス。
釣れるサイズはみんなこんな感じだった。
良型を誘えなかったというよりフッコサイズの群が入っていたためだろう。
ホームは年々サイズダウンの傾向だったのでこの辺がアベレージと割り切る必要がありそうだ。
であればロッドをアンダーパワーにしても良い。
メインに使っているピメンタは本来怪魚ロッドなので現状オーバーパワー。
フッコ相手に使うロッドではない。
25g前後のプラグだとやや投げにくいし。
35g前後を投げていたときはピンにズボズボ入って快適だったが、そこから10gアンダーになると気持ち良くないのだ。
トップ縛りの場合、キャストが楽しくないと飽きちゃうからね。
で、ベビーポッパー用のロッドを新調することにした。
予算は限られているので安物だけど、スペック的にちょうど良いのを見つけたので早速入手。
シマノのエントリーモデルのゴーテンレングスミディアムパワーのバスロッド。
現物を確認しないのはいつものことだ。
過去大外ししたことはないので多分大丈夫だろう。
レングスとパワーとテーパー(レギュラー)だけで選んだ。
安物なのでガイドやグリップなどチープ感モロ出しだが、気に入らなければ直ぐ売ってしまうつもりだし、気に入ったら改造すれば良い。
要はブランクを買ったということだ。
それがダメだったら何もないことになってしまうが。
M表記のわりにパキッと硬いシマノらしいロッドだが、ちょっと僕の釣りにはライト過ぎかも。
バサーがライトリグ用にスピニングタックル使う感覚でベビーポッパー専用で使えば使えなくもないか。
もし予想に反して良型が狙える状況が訪れたらピメンタと2本持ちで現場に行くことにしよう。
早速ゴーテンロッドを現場で使ってみた。
予想通り25g前後のプラグは投げやすかった。
ピメンタよりは小型プラグが遠投できるしアキュラシーも上だろう。
が、グリップがダメだ。
細すぎて違和感しかない。
ベイトロッドは握りがしっくりこないと気持ち悪いのだ。
ということで多分改造することになりそう。