Date: 2017-10-14
Where: Barclays Center, New York, USA
Division: light middleweight (154 lbs, 69.9 kg)
Title: IBF World Super Welterweight title
マッチアップ:★★★
スリル:★★★
スキル:★★
印象度:★★★
今日ニューヨークで行われた154ポンドトリプルマッチは、3試合とも趣に違いがあり観ていて飽きない面白いイベントだったと思う。
DAZNが放送してくれたこともありリアルタイムで観戦できたことも良かった。
打ち合いあり、ワンパンチノックアウトあり、技術戦ありとボクシングファン全方位外交という感じ。
まあ技術戦がどの試合かはマッチアップを眺めただけで想像がつくだろう。
可哀想に観客からブーイングされていただけでなく試合半ばで、
「This is boring! This is boring! This is boring!」
のヤジ合唱まで聞かされる羽目に。
ララやグシェ(ネイティブスピーカーはそう発音しているように聞こえる)が悪いわけではないんだけどね。
まあ、噛み合わないというか、
パンチのコンタクトが少ないというか、
「きっと、ララはこう戦うのだろうな」と観客が思っている通りに進行していくというのもネガティブな先入観が確信へと変わっていき、余計脱力感を生むんだろうな。
ララ、恐るべし。
で、一番多くの観客が楽しめたであろうハード-トラウト。
ハードのあまりにもわかりやすいスタイル、
カネロ、ララに敗戦後スタイルをオフェンシブな方向に変えつつあるトラウト、
殊の外噛み合っていた。
こういう試合は誰でも楽しめる。
同じサウスポーのララとトラウトだが、何が違うのか?
結果だけみれば、ララは危なげなくウィナーコールを受け、トラウトは11Rの開始ゴングを聞かせてもらえずにコーナーに座ったままドクターストップ負けだ。
でもね、どちらが試合中観客により多く声援してもらっていたか、試合後に結果にかかわらすシンパシーを持ってもらえたかを比べるとプロボクシングの本質が見えてくる。
勿論勝敗をシビアに競っているのだから敗者を肯定するのにも限度があるのだが、
印象に残らない勝利(勝者)より観客を大いに楽しませた敗者の方が価値があるとも言えるのだ。
トラウトのスタイルチェンジを僕は肯定したい。
決してボクシングの質が落ちているわけではない。
ボディワークを多用するようになり、ブロッキングする代わりに手を出すという、オフェンス密度を高める方向を目指しているのが良くわかる。
ただしスタミナと耐久力に問題がある。
それとカウンターのスキルが物足りない。
彼の左は相変わらず踏み込まずに手を伸ばしているだけ。
懐の深い、相手にとってやりにくいサウスポーでしかなかった以前のままだ。そこはね。
逆に右を磨いてみたらどうだろう。
あまり踏み込みがいらないし、出てくる相手を利用すれば良いのだから。
右フックを合わせるタイミングは悪くない。
ただ、これも旧スタイルからの悪癖なのだが相手の側面に回り込むのが主目的になっていてダメージを与えられていない。
つまり現状左も右も怖くないファイターなんだな。
右アッパーが唯一の脅威かな。
右アッパーと右フックのダブル、それとショートの左(カウンターにせよもっと踏み込まなくちゃダメ)に決め手を見いだせることができれば、まだまだ戦力アップを図れると思う。
ハードのようなタフでグイグイくる相手とがっぷり四つはさすがに無理がある。
途中で気づいてアウトボクシングに戦術を変更したから尚悪い。
相手を勢い付かせるだけなのだから。
154ポンドのトップレベルは皆実力者だ。
今のままでは自分がそこに返り咲くことは難しいだろう。
本日の獲物。
Archie Shepp : Attica Blues
Tracklist
A1. Attica Blues 4:49
A2. Invocation: Attica Blues 0:18
A3. Steam, Part 1 5:08
A4. Invocation To Mr. Parker 3:17
A5. Steam, Part 2 5:10
B1. Blues For Brother George Jackson 4:00
B2. Invocation: Ballad For A Child 0:30
B3. Ballad For A Child 3:37
B4. Good Bye Sweet Pops 4:23
B5. Quiet Dawn 6:12
Credits
Backing Vocals – Albertine Robinson (tracks: A1), Joshie Armstead* (tracks: A1)
Bass – Jimmy Garrison (tracks: A3, A4, A5, B4, B5)
Bass [Fender] – Jerry Jemmott (tracks: A1), Roland Wilson (tracks: A1, A3, A5, B1, B3)
Cello – Calo Scott (tracks: A1, A3, A5, B3, B4, B5), Ronald Lipscomb (tracks: A1, A3, A5, B3, B4, B5)
Conductor – Romulus Franceschini (tracks: B4, B5)
Cornet – Clifford Thornton (tracks: A1, B1, B4, B5)
Drums – Beaver Harris (tracks: A1, A3, A5, B1, B3), Billy Higgins (tracks: B4, B5)
Euphonium – Hakim Jami (tracks: A1, B1, B4, B5)
Flugelhorn – Cal Massey (tracks: B5)
Flute – Marion Brown (tracks: A4)
Flute [Bamboo] – Marion Brown (tracks: A3, A5)
Guitar – Cornell Dupree (tracks: A1, A3, A5, B3)
Narrator – Bartholomew Gray (tracks: A4), William Kunstler (tracks: A2, B2)
Percussion – Juma Sutan* (tracks: A1, B1, B5), Marion Brown (tracks: A3, A4, A5), Nene DeFense (tracks: A1, B1, B5), Ollie Anderson (tracks: A1, B1, B5)
Piano – Walter Davis Jr. (tracks: B1, B3, B4, B5)
Piano [Electric] – Dave Burrell (tracks: A3, A5), Walter Davis Jr. (tracks: A1, B1)
Producer – Ed Michel
Saxophone [Alto] – Clarence White (tracks: A1, B1, B4, B5), Marion Brown (tracks: A1, B1)
Saxophone [Baritone] – James Ware (tracks: A1, B1, B4, B5)
Saxophone [Soprano] – Archie Shepp (tracks: A3, A5, B4)
Saxophone [Tenor] – Archie Shepp (tracks: A1, B1, B3, B5), Billy Robinson (tracks: A1, B1, B4, B5), Roland Alexander (tracks: A1, B1, B4, B5)
Trombone – Charles Greenlee (tracks: A1, B1, B4, B5), Charles Stephens (tracks: A1, B1, B4, B5), Kiane Zawadi (tracks: A1, B1, B4, B5)
Trumpet – Charles McGhee (tracks: A1, B1, B4, B5), Michael Ridley (tracks: A1, B1, B4, B5), Roy Burrowes (tracks: A1, B1, B4, B5)
Violin – John Blake (tracks: A1, A3, A5, B3, B4, B5), Leroy Jenkins (tracks: A1, A3, A5, B3, B4, B5), Shankar (tracks: A1, A3, A5, B3, B4, B5)
Vocals – Henry Hull (tracks: A1, B3), Joe Lee Wilson (tracks: A3, A5), Waheeda Massey (tracks: B5)
Archie Shepp : The Magic Of Ju-Ju
Tracklist
A. The Magic Of Ju-Ju 18:34
B1. You're What This Day Is All About 1:47
B2. Shazam 4:43
B3. Sorry 'Bout That 10:08
Credits
Artwork [Painted Skull] – Alan Winston
Bass – Reggie Workman
Design – Robert & Barbara Flynn
Design [Liner Design] – Joe Lebow
Drums – Beaver Harris, Norman Connor*
Engineer – Bob Simpson
Liner Notes – Ralph J. Gleason
Percussion – Dennis Charles*
Percussion [Rhythm Logs] – Eddie Blackwell*
Percussion [Talking Drums] – Frank Charles
Photography By – William A. Levy*, Frank Kofsky
Photography By [Liner Photos] – Marty Topp
Producer – Bob Thiele
Tenor Saxophone – Archie Shepp
Trumpet, Flugelhorn – Martin Banks
Trumpet, Trombone – Michael Zwerin*