ショートレビュー ジョシュア-ウシク

 

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Saturday 25, September 2021

United Kingdom

Commission British Boxing Board of Control

Promoter Eddie Hearn

Matchmaker Christian Cherchi

Media United Kingdom SKY Box Office 

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マッチアップ:★★★★
スリル:

スキル:★★★

印象度:★★

 

まあ表題通り簡潔に感想を。

試合後に海外のボクシング関係サイトをチラチラ覗くと、一応「upset」の文字はあったが、他に表現がいない(人気のあるタイトルホルダーが負けたときの常套文句)からタイピングしただけだろう。

二人の実力差はあまりなくて、戦術(ゲームプラン)で上回ったウシクが明白な判定勝利を納めた印象だ。

試合後に、

「リスクを避けるために敢えて倒しにいかなかった。」

なるほど。そりゃそうだろうがウシクのエクスキューズに聞こえなくもない。

倒すチャンスはあったからね。

ジョシュアが倒されまいと頑張ったわけでもないし。

いけるのにいかなかったのはジョシュアの一発を食いたくなかったからだろうが、それはね、ボクシングファンには支持されないスタンスなんだ。

下のクラスならいざ知らず、ヘビーウェイトがあからさまにゲームプラン重視の姿勢を貫くのはいただけない。

あくまで二人の地力のギャップが小さいことを前提にしているのだけどね。

ウシクにとってジョシュアが強大な相手ならいざ知らず、そうじゃなかったのだから。

スキル偏重のヘビーウェイトは人気者になれないよ。

オリンピアン(ゴールドメダリスト)の看板はプロである程度ステータスが上がったら下ろさないとアマチュアエリート臭が鼻につくようになる。

ウシクにそれを感じるのはきっと僕だけではあるまい。

「敢えて倒しにいかなかった。」は要らんコメントだったと思う。

メディアで盛んに再戦話が取りざたされているのはアップセットだったからというだけでなく(再戦条件付き契約だからでもなく)君がヘビーウェイトの看板ではスポーツエンタメビジネス的に困るという本音があるからなんだ。

実力のアピールは十分できた。

後は多くのファンがまた観たいと思うような戦い方を模索してください。

だってヘビーウェイトなんだから。