久しぶりにスピーカーを買った。
僕のAVプラットフォーム(Apple TV audio)にはマッチしなかったテンモニ(ヤマハ NS-10M Pro)に退いてもらい、それに替わるものをいろいろ検討していた。
因みにテンモニはこんなスピーカー。
製品を比較検討する上で身近に現物を見て出音を聴ける環境がないので主にYouTube動画(米国の)での評論を参考にした。
それとコスト重視。
単純に興味があって欲しいスピーカーを買うというよりはドラスティックにコスパ重視のスタンス。
Apple TV audioは今後も流動的にメンツを替えていくだろうからフットワーク軽くできるよう予算に縛りをかけている。
1点豪華主義の価値観も持ち合わせていない。
となると選択肢は自ずと限られて最終候補は、
SS-CS5は普通に国内で買えるのだが同じ土俵に上げるために米国Amazonのリンクを貼った。
正直一番欲しかったのはELACだったのがバーゲンセールの通知がこないことに辛抱できなくなり諦めた。
R-15Mはモデル的にちょっと古くなっておりカタログ落ちしている。
そのためサクッとポチれるほど値ごろ感が出てこない。
同グレードの最新モデルは評価も人気も高いが値段的にちょっと手が出ない。
で、消去法でSS-CS5をチョイスした。
このスピーカーが倍の値段だったら多分ここまで評価が高くないだろう。
プライス<パフォーマンス
これに期待している。
日本でも人気があるようで最安のAmazonにはストックがなかった。
ちょい高いがソニー特約店で保証関係が整っていそうなヤマダのウェブストア
で購入。
現物はテンモニより一回り小型サイズで設置がしやすい。
重量も4.5kg程度なので女性でも動かしやすいと思う。
このスピーカーはオーディオマニアではないもっとライトにAVを楽しむ層がターゲットだろうから良いのでは。
デスクトップ環境ではちょっとデカ過ぎかな。
出音もニアフィールド向きという感じじゃない。
こんな感じの設置環境がマッチしていると思う。
筐体やウーファーのサイズの割に低音が出るので(それを期待していた)セッティングでかなり出音が変わる。
もしボヤけた低音になっているのなら(そういう評価コメントを見た)それは設置環境の問題だろう。
デスクトップ環境だと余程インシュレーターなどに気を配らないと(多分それでも難しい)ぼんやりした低音とそれに引きずられた全体の輪郭の曖昧さに嫌気が差すかもしれない。
下の出音をセッティングで調教できさえすればコスパ抜群のスピーカーとしての真価を発揮する。
僕のセッティングは理想的ではないが、妥協できる程度にはなっていると思う。
あくまで仕事部屋でありオーディオ優先ではないからね。
そもそもオーディオ優先ならもっと高価なスピーカー買うし。
決してマニアックにならず、フットワーク軽くAVを楽しみたいが出音のレベルをそこまで妥協したくないというスタンス故のApple TV audioにSS-CS5はマッチしていると思う。
エージングで出音が変わるが、聴き始めの今の印象は全体的にポジティブだ。
デジタルライクな精密な音というよりサイズ以上にスケール感を感じる音という印象。
値付けからイメージするプアな感じはまったくない。
勿論ドンシャリでもない。
外連味のある味付けはないけど落ち着いていて安心して聴ける音。
ジャズ系のピアノトリオなんかはソース的に嵌りそう。
クラッシック系のオーケストラで音数の多いものは得意じゃないかも。
それとバランス的に人の声がやや引っ込むので喋りもの(ポッドキャストとかFMラジオとか動画など)はパッとしない。
ボーカル(歌もの)もぐっと前には出てこない。(引っ込んでいるわけではない)
音域的にミッドレンジ中心に聴きたい人向けじゃないかも。
ただ、僕が直近まで聴いていたスピーカーはテンモニとJBLのControl 1 Proである。
テンモニは100より下の低音をばっさり切り落としていて逆にミッドレンジ〜を平坦均一に整えて出す特殊なモニタースピーカー。
そのためミッドレンジの聴き取り易さは抜群で耳に残りやすい。(長く聴いていると疲れる)
Control 1 Proも下の音は捨ててミッドレンジで聴かせるセッティング(ピュアホームオーディオ用というより店舗など商業施設のBGM用)なので人の声がダイレクトに耳に入ってくる。
その2つを聴き込んでからの〜だから余計ミッドレンジが薄く感じるのは仕方のないことなのだろう。
まあYouTubeなどの動画視聴の時はControl 1Proで聴きたいのでワンアンプでスピーカーを二組使えるよう安価なセレクターを入手した。
「バナナプラグが使えない」だの
「太いケーブルが使えない」だの
「ケーブルが抜けやすい」だの
「軽すぎてケーブル接続すると持ち上がる」だの文句言う人は5倍の金払って所望するスピーカー(アンプ)セレクターを買ったらよろしい。
ケーブルの抜き差しせずにスピーカーをチェンジするという目的は果たすので僕はこれで十分。
今回パワーアンプも追加したのだがダラダラ長くなったのでインストール編は次回。