メイウェザーと数字4

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フロイド・メイウェザーJrのパッキャオ戦時の年齢にフォーカスします。

1977年2月24日生まれ、38歳。

一昔前であれば38歳のウェルターウェイトなんてオールドタイマー扱いでした。

加齢と激闘の積み重ねによる金属疲労で能力的には下り坂を転げ落ちている状態が当たり前。

普通のファイターなら引退して第2の人生を送っている年齢。

ただね、一斉を風靡したレジェンドたちはいつまでもリングにしがみつく傾向なのでアラフォーになっても当たり前のようにリングに上がっていた方たちも。

そこでレジェンドファイターたちの38歳前後のファイトを確認してみましょうか。

人種やスタイルも考慮して、アフリカ系アメリカ人のスピードスタータイプ限定とします。

それとヘビー級は特殊なので除外。

先人たちとメイの違いは激闘による肉体的なダメージの蓄積の部分でしょうか。

元よりディフェンスマスターであり、ウェイトを上げていくにつれてリスクマネジメント意識をより強固にしていったフロイド君、ほとんど打たれずにキャリアを積み重ねております。

アンチエージングメソッドも発達してますし、トレーニングや自己管理能力を含めて検証しなければならないでしょうけど、でもまあ38歳は38歳ですから。

アラフォーになってもトップレベルに君臨していたファイターで先ず思い浮かぶのはロビンソン。

ロビンソンはケーススタディとして興味深いのではないでしょうか。

この落ち方。

バシリオ戦とペンダー戦のギャップのことです。

 

シュガー・レイ・ロビンソン vs.カーメン・バシリオ

1953-03-25 / ロビンソン36歳10ヶ月

36歳でこのボクシングができることが凄い。

15Rにブルファイターのバシリオを下がりっぱなしにしてしまうんですから。

勝負根性も並外れているのでしょうけど。

で、ペンダー戦。

 

シュガー・レイ・ロビンソンvs.ポール・ペンダー

1960-01-22 / ロビンソン38歳8ヶ月

 

あれれれって感じ。

いまだ現役のこの方も観てみましょうか。

ロイ・ジョーンズJr。

彼の場合、もっと若い時に落ちている感じですが。

 

ロイ・ジョーンズJr vs.アンソニー・ハンショー

2007-07-14 / ジョーンズJr38歳6ヶ月

 

サイズのあるトーマス・ハーンズはスタイルを多少変化させつつ、でも十分オフェンシブで観戦者を楽しませるボクシングをしていますね。

トップレベルを維持しているかどうかはちょい微妙ですが。

 

トーマス・ハーンズ vs.カール・ウィリス

1996-11-29 / ハーンズ38歳1ヶ月

 

 

最近のファイターですとモズリーでしょうか。

彼はあまり落ちてませんね。

やはり現代のファイターとレジェンドを比較するときにはトレーニングメソッドや運営側の安全管理などの外的要因なども考慮する必要があるのかな。

 

シェーン・モズリー vs.フロイド・メイウェザーJr

2010-05-01 / モズリー38歳8ヶ月

 

 

その気になって探してみると38歳まで現役を続けている黒人スターボクサーって案外少ないことに気づきました。

テリー・ノリスは31歳、

シュガー・レイ・レナードは35歳(40歳時のカマチョ戦は無視して良いでしょう)

マービン・ハグラーは32歳、

パーネル・ウィテカーは37歳がラストファイト時の年齢です。

38歳のメイがパッキャオ戦でどんなパフォーマンスをするのか興味深いですね。

加齢の影響がどういう形で出るのか、あるいは出ないのか。

まあ意地の悪い見方ですけど。

 

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