恒例化している年末の日本人がらみのタイトルマッチラッシュ。
観る側としてはもう少し分散して欲しい、さすがに食傷気味なんで。
何か取り上げようということで、一番印象に残ったリゴンドウ-天笠。
体格的には大人と子供。
ヘビー級以外であれほど体格差があるのもめずらしい。
天笠の善戦でリゴンドウの知名度は上がったでしょうからまた来日するかもしれませんね。
日本がマーケットになったりして。
北米では不人気であまりお声がかからないらしいですからね。
なぜリゴンドウのボクシングは客受けしないのだろう。
パンチがないわけではないのは天笠戦でも確認できます。
試合ぶりにスリルがないのか?クリチコみたいに。
まあ結局、アマ時代の延長のボクシングをやっているだけなのではないか。
アマスーパーエリートの看板を未だに背負っているというか。
エンタメ(ボクシングはお客あっての興行であるという前提)のニオイがしないというか。
強くても不人気なボクサーは過去にもいましたが(ラリー・ホームズとか)リゴンドウの場合は単純にボクシングスタイルの問題。
同じキューバのアマエリート出身、ホエル・カサマヨルと比較してみます。
サウスポーのボクサータイプでフットワーカーと共通点も多いのですが、カサマヨルにはアマチュアくささがなかった。
結構ダーティーで反則上等の面もあるカサマヨルですが、誰とやっても噛み合うし観戦者をそれなりに楽しませる。
高度な攻防のスキルはあくまで隠し味程度 に魅せておく。
被弾覚悟の打ち合いにも好き嫌いせずに付き合うときもある。
だから負けてもまた試合を組んでもらえる。
結構晩年までネームバリューを落とさなかったのはやはり実力だけでなく魅力があったからでしょう。
良い意味で高度なスキルを売りにしていた。
リゴンドウの場合、テクニシャンぶりがややネガティブな捉えられ方をされてしまうのかも。
対ディエゴ・コラレス第1戦。
好戦的なハードヒッターのコラレスとの噛み合った面白い試合です。
リゴンドウを批判するようなことを書きましたが、観かえすとカサマヨルと似ているところも多いですね。