4年サイクルのユーロはナショナルチームとしての最先端の戦術が垣間見れるイベント。
メッシのいないバルサ的なスペインが前回優勝しましたが、今回もスペインは同じ路線で正直新鮮味が薄いです。
試合ぶりも安定感こそあれバルサ的なエンタメ性に乏しい印象。
イニエスタが目立つのは個人技で突破を試みようとしているのが彼だけだからでしょう。残りの面子はリスクマネジメントに基づいたポゼッションコンセプトを優等生に守っているだけに見えてしまいます。
ロジカルなサッカーに拘ることで結果を残そうとしているのが個人的には鼻につきあまり思い入れできません。
ドイツは個々のスキルではややスペインに劣る感じですが、フィジカルでは逆に上回ります。そこそこのポゼッションとレアル的なショートカウンターのダイナミズムがミックスした印象で、スペインよりもメリハリが利いた攻防をするせいか見栄えが多少良いです。
チームとしてのまとまり、ディフェンスの安定感もあるので優勝に一番近いのかもしれませんが、チーム戦術の個性は、いい所取りしている弊害であまり際立ちません。
よって思い入れ出来ないです。
ポルトガルは良くも悪くもロナウド次第。
ロナウドの決定力を生かすためにその他の9人が機能している印象。
解り易いですけど、故に戦術的な限界も見え見えでやや薄っぺら。
スーパースター好きではないので当然のように眼中にないです。
で、イタリア。
ユベントスのメンバーが多く入り、戦術的にもユーべ的なコンパクトで運動密度の濃いサッカー。
脱カテナチオなどというステレオタイプな表現はいくらなんでも気の毒です。
ピルロとデ・ロッシの配球能力を生かし、前線にはタイプの違う個性の強いアタッカー二人。
何かやりそうな雰囲気をムンムンと漂わせるバロテッリは特にキャラ立ちしていて楽しませてくれます。
まあ、本当のキーは実は地味に上手くて良く走る中盤の選手達でチーム戦術に合う駒が揃っています。
マルキージオは特にお気に入り。
守護神ブフォンも調子が良さそうなので、試合の中で相手の決定機を2つ3つはファインセーブで防いでくれそう。
ということでイタリアが勝ち進み優勝するといい感じのエンディングで個人的な満足度が高いです。
NBAファイナルはより思い入れがあったオクラホマが負けちゃったのでユーロは違う結末を期待しています。
暫くバルコニーに出していませんが、おかげで今年の梅雨期は体調を崩さずに済みそう。
良い便をしているので大丈夫でしょう。
今日はシロツメグサのみ。他の野草がないんです。近所では。