夢売るふたり

今日は月一映画館デー。
最近はほんとうに観たい映画がなくて消去法で作品を選択していましたが、今回はずっと楽しみにしていた西川美和の原案脚本監督「夢売るふたり」を観に行きました。
金曜のレイトショーで客は15人くらい。年齢は僕を含めてやや高めかな。若者はいませんでした。
2時間強の尺は特に長く感じなかったですから楽しめたということでしょう。
間延びした感はなかったです。
火事で料理屋の店を失った夫婦が新店舗の資金作りのために結婚詐欺を共謀して行うとというユニークなストーリーでいかにも西川美和が考えそうな変化球ネタです。騙される女達のサイドストーリーを織り交ぜながら話が進んでいきますが、メインは夫婦のラブストーリーです。
主演の松たか子は難役を上手く演じていたと思います。
一途なんだか、単に旦那を利用しているのか解り難いキャラですが最終的には観客が安心納得する着地点にたどり着いてくれます。
紆余曲折あっても最終的には自分の元に帰ってくるはずという妻の思いを垣間見せるラストでちゃんと救われますからね。

騙される女達の中では安藤玉恵が演じた屈託のない風俗嬢が一番良かったですね。一番可愛げがあったという意味で。安藤の演技も光っていました。