印象に残るハードヒッター11

またタイ人繋がりで、カオサイ・ギャラクシーを取り上げます。


僕はカオサイの全盛期をリアルタイムで見てましたが、
正直、好きなタイプでなかったためか関心度はあまり高くなかった。
なんと言うか、鈍臭いイメージを持っていたんですね。
それは今でも変わらないのですが。
ルックスとボクシングスタイルがあまりにも一致しているというか。
もちろん実力者であることは疑問の余地がないんですが、
軽量級離れした頑強な体躯を利してゴリゴリ接近して、
ボディを打ちまくりギブアップさせる戦略が嫌でね。
美しさのかけらもないファイトスタイル。
なんか弱いものいじめしているみたいで対戦者が可哀想になっちゃう。
体力があるわけですから上のクラスで力試しでもしてくれれば、
シンパシーも生まれようってもんですが…

カオサイと言えばボディブロー。
ボディブローをノックアウトパターンに組み込んでいるボクサーとしては
歴代屈指かもしれませんね。
左アッパーは常にボディを狙っている感じ。
ライト級のボクサーがフライ級のボクサーのボディを打っている、
そんな無慈悲な印象があります。
要はハードヒッターなのですが、僕は好きになれないですね。
今観ても。

カオサイの防衛戦の中でおそらく一番の難敵だったであろうイスラエル・コントレラス戦。
コントレラスはウィルフレド・バスケスにもルイシト・エスピノサにも勝っていますが、
カオサイのゴリゴリ圧力としつこいボディ攻撃に根を上げてしまった感じです。
劣勢の試合も圧倒的なパンチングパワーでなんとかしてしまうんですね。
でも、僕はコントレラスの攻防兼備のスタイルの方が断然好きです。
たとえ負けても。