Weekend Schedule

 

今週末行われるスポーツイベントで注目しているもの。

 

東京オリンピックを途中挟んで行われていた陸上ダイヤモンドリーグ。

今週スイスのチューリッヒがラストイベントとして行われた。

今シーズンのダイヤモンドリーグはYouTubeで全イベントリアルタイム配信されていたので全て視聴した。

陸上大好きなんでね。

オリンピックも陸上がぼくにとってのハイライトだったので一番熱心に観戦した。

特に印象に残った競技の一つが女子のハイジャンプ。

世界ランク1位ではあるがややピークを過ぎた感があるロシアのラシツケネが劇的に勝ったのだが、底力を出し切ったような、競技人生の集大成的な逆転劇でドラマチックだった。

美人アスリートでファンも多いのだが、196cmを2回失敗し、3回目に悲壮感を漂わせながらやっとこさ跳んだ時、彼女の勝利を予想した人は少なかったと思う。

いかにも調子が悪そうで、

「今日は彼女の日ではないな。」

そう思ったし、全盛期の無敵ぶりというか小憎らしさはすっかり影を潜めていた。

以前はね、

「どうせラシツケネが勝つんだろ。」

そう思いながらシラけて女子ハイジャンプを観ていたもの。

ところがマフチックなどの若いタレントが台頭し始めてラシツケネも簡単には勝てなくなってきた。

ハイジャンプは一旦高みまで登ってしまうとそのレベルを長く維持するのが難しい。

209cmのワールドレコードホルダー、ステフカ・コスタディノヴァは22歳の時その高さをローマ世界選手権で跳んでいて、その後本命視されながらオリンピックでなかなか勝てなかったが31歳のとき3回目の五輪で念願の金メダルを勝ち取った。

その時の記録が205cm。

奇しくもラシツケネの東京五輪での記録と同じだ。

世界選手権と五輪で勝ち世界記録を長く保持しているためステータスはラシツケネよりもコスタディノヴァの方が上かな。

28歳のラシツケネが今後210cmを跳ぶことは多分無い。

激闘だった東京五輪で燃え尽きてなければ良いなと思いながらダイヤモンドリーグの女子ハイジャンプを観戦していたが杞憂だったようだ。

ワールドレコードにもしかしたら執着があるのかもしれない。

技術的にはほぼパーフェストなので改善点は少ないだろうに。

今後は衰えるフィジカルとの戦いか。

短命で終わるアスリートが多いハイジャンプ競技だが、彼女がどこまでトップレベルを維持できるか興味深い。

 

 

 

東京五輪後のダイヤモンドリーグ女子ハイジャンプのリザルト。

ラシツケネは4戦中2勝している。

マクダーモットとマフチックとの3強時代がしばらく続くのか、それともニューカマーが現れるか?

来シーズンも楽しみな女子ハイジャンプ競技でした。

 

Stade Olympique de la Pontaise, Lausanne (SUI) 

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Stade Charléty, Paris (FRA) 

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Boudewijnstadion, Bruxelles (BEL) 

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Letzigrund, Zürich (SUI) 

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ラシツケネと言えば助走に入る前のこのルーティンがトレードマークになっている。

助走も力強いんだわ。

そう言えば体格もラシツケネとコスタディノヴァは似てる。

身長(180cm)に比して長い手足とか。

あまり大柄すぎない方が良いのかも。

 

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それと女子1500mのラストマッチも面白かった。

キプエゴンとハッサンのガチバトルは五輪同様キプエゴンに軍配。

多分走力や持久力というより戦術でキプエゴンが勝っている。

ハッサンのラストスプリントにらしさがないのはその前でキプエゴンに足使わせられているからではないか?

中距離エキスパートのキプエゴンは1500mの戦い方を良く知っている。

長距離(5000m 10000m)得意のハッサンはスプリント力では図抜けているにも関わらず中距離独特の叩き合いにやや脆い面があるようだ。

その弱みを老獪なキプエゴンに突かれて負けるパターン。

優しそうな面立ちのハッサンがキプエゴンの背中を見ながらのゴール後にメラメラと悔しさを滲ませる様がたまらない。

次の対決が楽しみだ。

 

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ところで3位に入った米国人のこの子のタイムからすると(パーソナルベストも)田中希美がもしこのレースに出ていたら十分戦えていたのでは?

まあ机上の空論ではあるが。

想像はしてしまうよね。

 

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来シーズンブレイクするのはこの子かなと思っている。

400mHではランキング1位だが400mもそこそこ強い。

ポテンシャルの高さは素人目にもわかるし伸びしろもまだまだありそう。

東京五輪では400mHブロンズメダルだったが次の五輪の本命か?

 

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