time to kill

 

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渓魚釣りの現場は流速のあるタイトなロケーションが多いためアプローチの正否をシビアに問われる。

根がソルトウォーターアングラーの僕は普段大らかなスタンスでポイントに対峙していたので渓流釣りのそんなシビアさに慣れるのに時間を要した。

つまり沢山ポイントと機会を無駄にしてきたのだ。

根拠のない勘を頼りにアプローチしていても魚を見つけることは出来る。

が、食わせることができるかどうかは運任せだったように思う。

今振り返れば。

 遡行の疲労(暑さも)アブやメマトイに纏わり付かれるストレス、そして蜘蛛の巣。

集中を妨げアプローチの精度を落とすネガと常に向き合わなければならないことも一因。 

また初めて釣りする現場が多かったため、入渓点や退渓点を把握しておらず不安を抱えながら遡行していたこともある。

結局今シーズンは渓魚釣りの基本を抑えて慣れるためのルーキーシーズンだったのだろう。

 秋の気配を感じる頃には禁漁になるが、4月以降スズキ釣りを自粛し渓魚釣りに完全にシフトしたために渓魚釣行回数は70回を超えそうだ。

 

キャッチの写真は日曜に釣行した際に注目したポイント。

それっぽくないけど実は瀬である。

直線的で単調に見えるけどボトムはかなり複雑で水面下は石ゴロゴロだ。

ほどほどの水深があり絞り込まれた地形で傾斜もあるので流れは見た目以上に速い。

川幅が狭いため地形の変化が分かりにくく見過ごしがちだが、実際に春にこのポイントでマルチヒットしており渓魚の着き場になっている可能性が高い。

今回は魚影を確認できなかったが、アプローチの練習をするのに好都合な地形なので釣れないことを承知で暫くこのポイントに留まった。

漠然と投げるのではなくプラグを引くルートの意味を考えながらイメージトレーニングをすること1時間。

まあ結局この日は午後からの釣行ということもありボウズだった。

午後の暇つぶしというか練習というか。

たまにこういう釣行があっても良い。

 

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前日の土曜は僕の好きな瀬が多くある支流に釣行した。

16支流の中で一番好きな川かも。

ただ渇水のため干上がっている瀬も多くてあまり楽しめなかった。

魚が出る場所や出方が僕にとっては重要だからね。 

 

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この日瀬は完全不発。

魚は瀬には付いていなかった。

そのため水量のあるプール中心に探ることになった。 

 

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プラグはアスリート55S FH改をメインに使い、アプローチの距離が短いタイトなプールのみCD3を使った。

最近はほぼこの2つしか使っていない。

基本的にディープは捨てているので下のレンジを探る必要がないからだ。 

 

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フローティングといっても浮き上がりが極端に遅くリップが水を掴めば潜行するのでレンジを十分探ることはできる。

シンキングミノーとの違いは、レンジを探る際に沈下させるのではなくて潜行させること。

着水した際にある程度沈むので間髪入れずにテンション入れれば助走なしにレンジを下げることもできる。

スローフローティング設定にしている意味はそのあたりにもある。

 

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アップストリームでフローティングミノーを使うと引き抵抗が少ないため操作性は上がる。

またテンションを抜いて流れに乗せて回すことで石を回避できる。

入力を調整することで複雑なルートを器用にトレースでき、そういう意味では理にかなっていると思う。

シンキングプラグにはないメリットだ。

 

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この日の最大魚。といっても22cmくらい。

CD3で。

支流の支流まで遡行範囲を広げたので小渓流故フローティングミノーでは難しかった。

アプローチする距離が短ければCD3の方が圧倒的に使いやすい。

CD3は1畳程度のプールでも十分アプローチ出来る。 

 

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この日ネットを使うほどの魚は結局釣れなかった。