Saturday 20, April 2019
Madison Square Garden, New York, New York, USA
Commission - New York State Athletic Commission
Promoter - Top Rank - Bob Arum matchmaker Brad Goodman
Inspector - Matthew Delaglio
Television - Panama Telemetro Channel 13
Welterweight Contest, 12 Rounds
マッチアップ:★★★
スリル:★★★
スキル:★★★
印象度:★★
クロフォードのストロングポイントは二つに集約できる。
誰にでもわかるのものがスタンスを戦術的に選択する器用さ。
ライトウェイト時代から時系列で観ている者にとっては、
「何故サウスポーでやりきろうとする?」
「どのタイミングでスイッチを判断する?」
「オーソドックスの方がバランスが良く見えるがサウスポースタンスを多用する根拠は?」
合理性は不明。
トレーナーの指示ではないだろう。
クロフォードが戦術的なことを語っているインタビューを見聞きしたこともない。
訊いても教えてくれないかな。
おそらくサウスポースタンス時はディフェンス意識がやや高いのではないかと。
これはもう一つの強みである下がりながら強いパンチが振れるということにも関係している。
身長の割に長いリーチを持っているので、右フック(左構えのときの決めパンチだ)を振った際の軌道が彼のサイズから想定できる範囲をオーバーしている。
ロングの右フックをまるでショートのようにシャープに振るという感じか。
ポジション的には強いパンチを当てにくることはないだろうところから、しかも相手ののパンチを避けている時(つまり下がりながらディフェンスしている時)に大きな弧を描いて右フックを鋭く振っている。
通常ディフェンスの隙が生まれるタイミングというのは手を出した時。
ガードが解除された時に的が表れる。
だからカウンターが有効なんだけど、クロフォードの場合は長いリーチという武器を有効に使ってより遠くから強いパンチを当ててくる。
つまりレンジのイメージギャップにより的中率を高めている。
特にサウスポースタンスで右フックを振る時顕著だ。
攻防連動しているというより攻防一致だね。
アプローチは真逆だけどホセ・ナポレスと同じ強みを持っているのではないだろうか。
まあ、僕はナポレスのスタイルの方が好きだけど。