ショートレビュー パッキャオ-ウガス

 

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Saturday 21, August 2021

T-Mobile Arena, Las Vegas, Nevada, USA

Commission Nevada Athletic Commission

Promoter Tom Brown, Manny Pacquiao

Matchmaker Tom Brown

Media Australia FOX, Panama Telemetro Channel 13, USA FOX PPV 

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https://boxrec.com/en/scoring/2682693

Compbox stats

Compubox punching statistics showed that Manny Pacquiao landed a total of 130 of 815 punches (16% accuracy rate) compared to 151 of 405 (37%) for Yordenis Ugas. 


マッチアップ:★★★

スリル:★★

スキル:★★★

印象度:★★ 

 

 

 

さて、これが偉大なフィリピン人ファイターのラストファイトになるのだろうか?

この試合は完敗というより上手く試合を運ばれた印象だけどね。

まるでパックマンの天敵マルケスのように戦ったウガス陣営を褒めておきましょう。

本来スムーズに手を出すウガスが手数を控えてガードを固めて圧をかけつつカウンター狙う。

手を出させて、それをガードで跳ね返し、隙を見て単発の強打を打ち込む戦術に徹した。

そして半分の手数で倍以上の効果を実際あげていた。

パッキャオ最大の強みは手足のスピードとウェルターウェイトのファイターらしからぬ手数の多さだ。

そしてそのほとんどがストレート軌道(ジャブと左ストレート)だから尚更速い。

出入りのフットワークも俊敏で忙しい。

それらががミックスされることで膨大な情報量を相手に瞬時に解析させなければならない状況を作り出す。

迎え撃つ戦術としてはやはりガードを固めるのが良い。

所詮下から上がってきた小柄なウェルターウェイトなので、たとえクリーンヒットしなくても強めな単発パンチで反撃しておけば実際の効果以上に怯む感じに見える。

機関銃の威力はそれなりだが、防御盾は堅牢ではない。

ディフェンスが下手ということではなくフィジカルの問題。

体格的なデメのため屈強ではないよという意味だが。

それとパッキャオの出来自体もあまり良くなかった。

序盤はそれなりにスピードはあった(だからウガスはガードを固めた)がそれを持続するスタミナが十分ではなかった。

42歳で維持できるボクシングではないのかもしれない。

清々しいと言えば聞こえが良いがボクシングが正直過ぎるのかな。

だからこそファンに支持され絶大な人気を得たのだろうけど。

 

勝ったウガスに関してはビッグネームを食って得たステイタスを早速生かしたいね。

レコードは平凡だが、近年地力を上げてきている遅咲きファイターだし、パンチングパワーもそこそこ。

スペンスとガチッと噛み合った試合をしたらどんな感じだろうと想像したくなった。

ちょっと面白いマッチアップかもしれない。