レナードvs.デュラン第1戦後のテレビ出演

クロスファイトだった『レナードvs.デュラン第1戦』後のテレビ番組。
レナード、デュラン、それと試合でレフェリーを務めたカルロス・パディーラが出演してます。
当時、ファイタータイプのデュランと打ち合ったことを非難されていたレナードでしたが戦略的な失敗を半ば認めていますね。
この試合のレナードの敗因は戦略的なことよりカウンターを取れなかったことだと僕は思っています。
好戦的なデュランが何故カウンターを貰わないのか?
この試合を観るとわかります。
ファイタータイプですがジャブをしつこく打ちますし、ワンツーで飛び込まずに左フックと右アッパーで飛び込んでいるんです。
このフックとアッパーの連動がデュランのオフェンスの特徴です。
レナードは入ってくるデュランにカウンターを合わせようとしていますが上手くいきません。
頭の位置やパンチのアングルを利用して射程を絞らせていないようにしているからです。
ただ好戦的なだけでなくリスクマネジメントを怠っていないのがデュランのファイトスタイル。
「こいつ、パンチを当てにくいな!」と思ったのではないでしょうかレナードは。




デュランは3人の日本人と対戦しています。
小林弘、ガッツ石松、高山将孝。
試合としては小林戦が一番面白いですが、1Rで終わってしまう高山戦を貼っておきます。
映像が不鮮明なため高山のダメージの度合いが判り難いですが、ダウンを取った後の追撃もただ一気呵成に攻めるのではなく高山の反撃のパンチを喰わない様な手の出し方をしていることに注目です。
攻めているときに相手の反撃(カウンターに限らず)を受けない戦術を持っているボクサーって稀有な存在ですからね。
これがレナードに勝てたデュランの資質なのではないでしょか。
ま、古い試合ですけど、どうも先日のパッキャオのイケイケオフェンスが気に入らなくて今更こんなものを...