
最近は渓魚釣りの現場選びに難儀している。
ホームリバー水系で特に行きたい現場がないからだ。
渓魚が釣れる支流が16もあるというのに、
本流だけでもいくつもの遡行バリエーションがあるというのに、
だ。
探索興味が尽きたことで飽きがそろそろきていること、
同じ現場に日を開けずに通うわけにはいかないこと、
漁協組合員なのでお客さんを差し置いて釣りまくるわけにはいかないこと、
監視員の立場もあるので現場で釣り師を見かけたら遊漁証の所有チェックをしなければいけない義務感のためストレスを感じていること、
そんな理由から純粋に釣りを楽しめないことがしばしば。
だからなのだろう、移動に多少時間がかかっても他の漁協管轄河川に遠征することが多くなりだした。
知らない現場は新鮮で楽しめるということもある。
漁協が渓魚を放流している川は、全然釣れないことはまずないから未知のフィールドでも十分釣りになる。
渓魚釣りは高難度の(ハードルの高い)釣りではない。
ボウズ当たり前のサクラマス釣りとか潮汐や時合などタイミングによって釣果が大きく左右されるソルトウォーターのターゲットなどに比べ圧倒的に釣りやすいのである。
漁協が工夫して放流しているから魚影はそれなりに濃く、スレの問題や先行者が上流に居る時のタイミングの悪さの問題はあるが、それらは解決困難ではない。
それは竿抜けを探ったり、
他者とフィールドをシェアしたりと工夫の余地はあるからだ。
完全なる自然との戦いは困難を極めるが、限られた水域で人為的に魚影をコントロールしている渓魚釣りはどちらかと言えば易しい釣りの部類だろう。
先週末もどこの現場に行くか迷った。
とりあえずホームはパス。
特に気になる現場がないからだ。
ではどこに行くか。
当日朝出発時まで決まらなかった。
行き先を決めずに出発し、車を走らせながら、
「そうだあそこにしよう。」
西伊豆の漁協管轄河川に向かった。

遊漁証は河口近くのコンビニで買った。
早朝でも買える上クレジットカードが使えるから都合良し。
鮎釣りエリアと被らないように入渓場所を決め車を停めて支度をしていると、
軽トラが近づいてきて真っ黒に日焼けした顔のおっちゃんに話しかけられた。
ちょっと顔が怖い。
「遊漁証見せてもらえるかね。」
監視員でした。
釣り師の立場だとウザいが、監視側も大変なことを知っている僕は素直に遊漁証を見せる。
すると急に笑顔になって現場のことを色々説明してくれた。
監視員の鏡のようなおっちゃんの言うことを素直に信じて上流域に移動し入渓した。

入渓場所はこんなロケーション。
規模はやや小さいが小渓流というほどではなく、まあよくある中途半端な渓相だ。

ただ木が川面を覆っているエリアが多く、テクニカルなキャストを要求された。
本来なら38フェンウィックを使うのだが、慣らし中の43ジャクソンを使った。
相棒のリールをスコーピオンXT1001改から入手したばかりのカルコンBFSに替えたこともありバランスや使い勝手などを確認したかったのだ。

魚は普通に居た。
食ってくるのはチビばかりだが、追ってくる魚影の中には8寸クラスの個体もいた。

渇水というわけではなく、水量はそれなりにあるのだが流れが緩いためか見切られてしまう感じ。
ルアーは緩い流れの中では厳しい。
それでもポツポツと飽きない程度には釣れてくれた。

溜まりや淵(浅いが)では難しいが、上のような出岩がらみのS字の流れなどカモフラージュが効くエリアでなんとか食わせて場を繋ぎながら遡行する。

バギースピナーのカラーを替えながらアジャストを図った。
木に覆われて川面が暗いエリアはゴールド系、
上が開けている川面が明るいエリアはアゲハカラーが良かったように思う。
これは普通の良くあるパターン。

朝食を早朝に食っているので9時過ぎくらいに小腹が空いてエネルギー不足になる。
遡行中の補給食で最近のお気にはセブンのこれ。
普通の羊羹よりちょっと高いけど美味しいからこっちをチョイスするようになった。
本当はセブンの塩豆大福が一番好きなのだけど最近あまり売っていない。

途中から川が枝分かれし、どれが本流筋なのかわからないまま勘を頼りに遡行を続けた。
昼近くには源流域近くに達したので一旦退渓し車に戻ることにした。

ランチの前に先ほど選択しなかった方の筋を試しにチェックすると魚影がこちらの方が濃いことがわかった。
50mほど遡行しただけでバイトが頻発したこともあり、きっとこちらが本流筋なのだろう。
まあどっちにしろ魚が多い方を選べば良い。
ランチ後は午前中とは別筋を遡行することにした。

渓相は午前中に遡行した筋の方が良かったが魚は少なかった。
農業利用されていることもありこっちの筋はあまり人が入っていないのかもしれない。
支流ごと竿抜けのパターンなのだろう。

こういった瀬には魚が付いていなかった。
水量が少なく流れも緩いからだろう。
ここの瀬は雨後なら面白いかもしれない。

堰堤は遡行中に1ヶ所だけだった。
堰堤のない渓流釣りの現場は高巻きしないで済むから楽で良い。
因みにこの唯一の堰堤下の溜まりに魚影はなかった。

サイズは出ないけど数は釣れた。
そして魚が綺麗だった。
警戒心が強いこともあり天然っぽい。

この日最大でも7寸クラスだった。
8寸クラスの追いはあるのだがなかなか食ってこない。
魚は多いのだがルアーで釣るのが難しい現場という印象だった。

こういう深場には良いサイズが付いていたが流れが緩過ぎてどうしても見切られてしまう。
ルアーの限界とも言えるが、雨後で水量がもっとあるタイミングなら活性が上がって食ってくるだろう。

この小滝に魚影を確認できなかったことで終点にすることにした。
退渓は崖が低いこともあって楽だった。
さて表題にもしたカルコンBFSの使用感だが、メタXTとは比較にならないほど秀逸である。
低弾道でのキャストが容易なのでアキュラシーが確実に上がった。
ブレーキ設定がイージーでバックラほとんどしない。
XGの回収スピードはメタXT改とさほど違いを感じなかった。
スプール幅が狭いのと本体形状の関係でバックラした際、指が入らないためラインの解きがしずらい。
デメとも言えないが気になったのはそこだけで総じて気に入りました。
43ジャクソンとの相性も良く、先重り感が軽減されバランスは良いと思う。
今回手持ちが0.4号ラインしかなかったのでそれを巻いたが、次回からは0.3号にしようと思う。