Scottish lightweight great

 

英国人ライトウェイトレジェンドのケン・ブキャナンが亡くなった。

享年77歳。

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来日してガッツ石松と戦ってます。

ブキャナンを有名にしているエピソードはメジャータイトルを失ったロベルト・デュラン戦の13Rのローブローで悶絶しながら倒れ込んでそのままKO負けになったことだろう。

まあ脳裏に焼き付くほど何回も映像見たというか見させられたというか。

そこだけ切り取ると不運のスコットランド人ファイターとして記憶されるだけだが、

実際には勝負根性とタフネスを備えた名選手でした。

穿った見方をすれば、デュランはブキャナンの頑強さに嫌気が差した挙句ローブローで余計なダメージを与えようとしたのではないか?

後年デュランはブキャナン戦が一番キツかったとコメントしていることから、信憑性は決して低くないのではないかと。

タイソンが形勢の悪かったホリフィールド戦でイラついてクリンチの際にホリフィールドの耳噛みちぎったアレと同様かなと。

デュランはブキャナンのことを引退後もリスペクトしていたしね。

「こいつ、強いな!」

って試合中思ったのだろう。

一般的にメディア(特に僕が子供の頃の日本のボクシングメディア)のブキャナンに対する評価であるスマートなボクサータイプというのとは、実像は違うと思う。

フットワーカーでアップライト姿勢でジャブをよく突くからそう言われたのだろうけど、かなり打ち合うし、オフェンシブな印象がある。

サルバドル・サンチェスあたりとも共通したファイトスタイルなのかな。

被弾はそれなりに多いが頑丈なので何事もなかったように打ち返してくる。

しかもストレートパンチ主体だから距離感保ててカウンター貰いにくい。

現代のファイターにはあまりいないタイプなので、意外と彼のスタイルから学べることはあるのではないか。

ブキャナンの試合見るたびにそう思う。