Short time working part 1

 

 

娯楽を”working”と表現するのは何だが”works”だと意味が異なる。

特別上等なことをしているわけではないが現在のタイトな生活スケジュールの中に無理やり釣行パートを捩じ込むと正に”working”と表現したくなるほど几帳面な段取りが必要になる。

そう、感覚を忘れるほど久しぶりの釣りを今秋は楽しめたのだ。

余裕がなくて色々無理はあったのだけどまあそれなりに充実した時間を過ごせた。 

複数受験予定の資格試験が一段落するまで娯楽は我慢するつもりだったが無理でした。

だからこそ、貴重な時間を使うのだから本気で遊んだ。

短時間だけどお気軽ではない。

 

今秋メインに使ったプラグはトゥイッチベイト。

K2Fを改造したものだ。

何故K2Fなのかというと、

ノーアクション系にカスタムしても集魚要素の核がしっかり残るから。

ただ巻きで泳がなくても(スライドやスネークアクションもほぼ殺す)ロッドアクションを加えればダンスアピールしてくれる。

今時シーバスプラグにあるただ引きでオートマチックに創出される”揺らぎ”的な集魚要素とは戦術意図が真逆。

もっと人間業で意図して演出できるものだ。

僕が異様に集魚力があるプラグをあまり好まないこともある。

プラグが勝手に魚を連れてくるのではなく人間が疑似餌を効果的に動かして魚を誘ったという実感が欲しいし、その一点にカタルシスを感じるのだ。

それと速い流れを利用した疑似餌釣りの場合、プラグのボディ形状がとても重要というか個人的に拘りがあり、それは扁平(つまりボディ断面が縦長楕円形状)はダメということ。

僕が今までホームリバーでポテンシャルを確認できたプラグは総じて扁平ボディではないという共通点がある。

扁平形状のプラグが釣れないという意味ではない。

ベイトってまあまあ扁平なのでそれをイミテートするだけなら平べったい形状はありだが、

流れの中でプラグをロッドワークで思い通り動かし、かといってアピール過多にならずに水流に同期させるには真円に近い丸い形状だったりおにぎり形状だったりした方が良いのだ。

多分文章を読んでもピンとこないだろう。

実際に流速のある(水通しの良い)場所でプラグに様々なテンションを与えつつ姿勢を変えて動きや引き重りやリアクションの程度を観察してみれば多少はわかり、

次に魚の反応を確認することで実感を得られる。

段階を踏むことで本質を理解できる。

ルアーフィッシングというのは実験要素が多くある娯楽なのでそこを楽しまないとね。

メディアや誰かの言ったことを鵜吞みにしてばかりでは(つまりは模倣だ)自分自身の感覚はいつまでたっても磨かれない。

 

今秋の前半メインに使ったK2F142改とTKW140改。

 

 

後半のエース格で使用頻度高かったK2F122改。

 

 

ダウンサイジングしたのは単に現場がシビアになってしまったことと操作性がより優れているのはK2F122改だったからだ。

一撃性: K2F142改  >   K2F122改

操作性:K2F142改 < K2F122改

こんなイメージ。

サイズ問わず共通しているのは浮力(浮姿勢)が重要だということ。

そこはシビアに設定する必要がある。

まあスローフローティングなのだがサスペンド一歩手前くらいの浮力しかない。

スプリットリングをワンサイズ上げたら普通に沈むくらい微妙な浮力だ。

TKW140改はダイビングペンシル属性なのでトップカテゴリーと言えなくもない。

基本引き波とダイブタイミングが集魚要素。

K2F142/122改はトゥイッチベイト属性なのでダーターカテゴリーなのかな?

ロッドワークで断続的なソフトトゥイッチ入れることで低活性な個体へ無理やりアピールする。

アップストリームアプローチが基本でダウンストリームはほとんど意味がないのでやらない。

トゥイッチするのはアップなのでローテンションだからでもある。

ロッドワークでテンション入れない限りプラグの自発的なアクションはほぼない。

が、流れに同期させることによって一定のローアピールをする。

泳いでしまうとむしろアピール過多になってしまう。

流れに同期させ微弱~弱ながらも一定の集魚力を出しつつトゥイッチさせることでメリハリを付けるイメージ。

プラグが踊っているからと言って必ずしもハイアピールとは限らないが、メリハリを付けることで個体の(群れのイメージではない。残念ながら小ロットである。だからこんな戦術を用いる)注意を惹くことができる。

逆に一定のローテンションでアップストリームただ巻き回収をするパートもランダムに入れたりする。

要はメリハリが大事。

集魚要素を決め打ちできないので複数試すことで(答えを探ることで)リアクションを導く。

この戦術にK2F改はマッチするのだ。

泳がないけど生命感は醸すことができる。

流れを利用し、そこに上乗せするロッドワークでテンションを微妙に変えれば繊細に反応してくれて魚を誘ってくれる。

 

 

一匹目のこの子に出会うまでかなり時間を要した。

ブランクによる勘の鈍りもあったしどの現場もベイトがほとんど居なかった。

ベイトよりカワウの数の方が多いのではないかと思っていたくらい。

10日ほど空振り釣行が続いていたが要所にアユがポツポツ流下してきて(オスアユ)やっとスズキの所在を確認できた。

もう本当にアユだけ。

探索根拠は。

 

part 2へつづく