1976年のハグラーには興味があります。
何故なら、前年までの無敗レコードに黒星が2つ付くから。
75年終了時レコード:25勝1分
76年:5勝2敗
1/13 vs.ボビー・ワッツ MD負け
2/7 vs.マット・ドノバン 2RTKO勝ち
3/9 vs.ウイリー・モンロー UD負け
6/2 vs.ボブ・スミス 5RTKO勝ち
8/3 vs.DC・ウォーカー 6RTKO勝ち
9/14 vs.ユージン・ハート 8RRTD勝ち
12/21 vs.ジョージ・デービス 6RTKO勝ち
ハグラーはキャリアで3敗だけ。
76年の2つとラストファイトのレナード戦。
11年間もトップレベルで無敗だったんですね。
KO負けはなし。3敗も全て接戦です。
敗戦したワッツ戦とモンロー戦は随分昔に観ているので、今日は未見だったハート戦を観戦しました。
まだミドル級のホープの1人に過ぎなかったハグラーが上記2人との接戦を判定で落とした理由がなんとなくわかる気がしますね。
ハグラーは攻防兼備のオールラウンダーなのですが、本質的にはボクサータイプで慎重にファイトするんです。
相手のオフェンスを受け止めてから徐々に隙をついて崩していくスタイル故、
見方によっては勝ち味が遅い。
スタミナもありますし長丁場であればあるほど強みを発揮するのですが、10ラウンド程度だと自己のゲームプランを完結できずに中途半端に終わってしまうのかも。
それとこの頃のはグラーは体が大きい相手をやや持て余し気味。
ハグラーはミドル級では並の体格ですからね。
まだ技術的に煮詰まってないというか洗練されていないので出てくる相手を捌ききれてない。
まだ22歳ですからね。
無敵のミドル級王者時代との違いを確認しながら観戦すると面白いわ。
ディフェンス面でやや無駄な動きが多いくらいであんまり変わってませんけどね。
頻繁にスイッチするようになるのはもっと後になってから。
やはり見栄えを変えたかったのかもしれませんね。