今週末行われるスポーツイベントで注目しているもの。
ユーベが不安定なシーズンを送っている背景をサッカーキングの動画を観て確認したが、
うーん、確かにロナウド入団に伴うデメリットを引きずっている点やチームアイコンになるべきディバラの稼働率の低さや出たら出たでの守備の穴埋めが難しいことなど以上にチームデザイン(誰か一人に依存するのではなく集団パワーを発揮する土壌作り)に失敗しているのだなと。
僕がユーベの試合を初めて観たのは40年前のテレ東のサッカー番組。
岡野俊一郎が解説していた。
白地に黒の縦縞のユニフォームがとても斬新でかっこ良く映った反面、やっているフットボールは結構泥臭かったように記憶している。
ヨーロッパのサッカー=進歩的でハイレベル
というイメージからは程遠かったような。
当時10番を背負っていたのはミシェル・プラティニだが、彼一人だけ優雅なプレーをしていて、他の9人のフィールドプレーヤーとは別の競技をしているようなレベルを誇示していた。
そのコントラストが鮮明で、王様と召使い的なキャラの差があった。
ただ王様は召使いをこき使う反面、確実に期待に応えていた。
得点やプレーメイクでね。
当時のユーベの戦略は特殊なタレントを最大限生かすというチーム方針が根付いているから成り立っていて、きっと全員のコンセンサスがはかれていたのだろう。
子供の頃テレビで観たこのユーベの印象が僕の中で一番強烈で、今もファン心理のベースにある。
同じものを今も期待しているという意味ではないが。
ロナウドは得点力だけピックアップすると突出したタレントの持ち主だが、チーム力を底上げするような影響力はあまりなかった。
80年代前半にユーベのオフェンスを牽引したプラティニ的なイメージに近いのはディバラなのだが、やや線が細い。それと怪我がち。
タレントに疑いの余地はないが少し頼りない王様なので彼を補佐し支える優秀な側近が必要なのだ。
少なくとも3人。
キエーザ、ベンタンクール、あと一人が浮かばない。
ラビオは違う気がする。
なんか外様感がいつまでも消えない。
マッキニーも能力はあるが忠誠心に乏しい。
「俺は俺」的なキャラが垣間見えてしまう。
王様のために死ぬ覚悟と王様が倒れた時には代わりを務められる能力。
ベンタンはいろいろ批判されるが、チームファーストの心根は感じるし大柄な体と身体能力を武器に安定した守備力があるのは確かだ。そこを買う。
キエーザは孤立しがちだが能力はピカイチ。
傑出したドリブラーという点ではディバラと被るが、最後の崩しをもっと二人のコンビネーションを軸にやれればより脅威度が増すはず。
強豪のディフェンスラインを一人で崩すのは難しいし、ボールロストからの守備への切り替えが苦手なのだからその回数を減らさないとだめだ。
最後にモラタのことだが、
彼はシュートがめっちゃ上手いとは言えない。
どちらかというとポストプレーやドリブルの方が得意だ。
彼にフィニッシャーの役割を与えると得点力不足を露呈しまう。
及第点でできるプレーは比較的多い9番なのだからもっとチームの歯車として(ロールプレーヤーとして)機能するためのマインドセットを持って欲しい。
「俺がゴールを決めなければ」という決意は要らない。
その方が結果的に得点するでしょ。
モラタはそういうタイプだと思う。
<Foot>
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