その親和性は低いとずっと思っていた。
正直、アニメ文化というかアニオタが苦手で最近まで毛嫌いしていた。
それは、いい歳の大人の部屋に美少女フィギアとか飾ってあるのを見ると嫌悪感で鳥肌が立つくらいのレベルで。
ネタにするくらいなので今は観ていると言う前提なのだが、きっかけはAV環境を整備したことと、Amazon primeでやたらアニメを勧めてくるので何の気なしに観てみたらそれなりに楽しめたこと。
その後継続視聴している次第。
テレビ(ネットも)アニメの放送作数は膨大で春夏秋冬それぞれに1クール単位(だいたい12話くらい)で放送されるのだが、セカンド、サードと時期をずらしてシリーズ化している人気作もある。
すっかりジャパニーズエンタメ産業として確立していて、その視聴者はワールドワイドだったりも。(中国やヨーロッパでも大変人気がある)
なぜそこまで支持されるのか?
多分その刺激性が一因としてあるのではないか。
嗜好品(タバコや酒)と同等の一種中毒的な摂取(視聴)願望を呼び起こす。
1話1話は完結しないので続きが観たくなるということもあるのだが、
むしろ画から伝わるやや幼稚ではあるが本能的かつ瞬間的な刺激(魔術を絡めた戦闘シーンとか女の子のエロ可愛らしさとかetc)を短時間に摂取できる。
ただね、一定量摂取するとおっさんは飽きる。
そしてストーリーやキャラの設定や演出の部分でチープさがわかり視聴時間が無駄に思えてくる。
全ての作品がそうであるとは言わない。
本気で楽しむまではいかないまでも1話25分間程度モニターを眺めていられる幾つかの秀作があるにはある。
だから以前の僕のように「アニメ=くだらない」と決めつけるのは早計だと思うようになった。
少なくとも昨今のアニメの作画クオリティは凄いものがあり、僕が子供の頃テレビで見ていたそれとは比べ物にならない。
制作会社にもよるが無料のテレビアニメでここまでやるかというレベルである。
内容はともかく『小林さんちのメイドラゴン』を見てみたら良い。
とんでもない作画レベルですわ。
作画のクオリティもアニメファンを引きつける要素なので各社しのぎを削っているのだろう。
というわけで晩飯時などのリラックスタイムに最近はよくアニメの続き物を見ていることが多い。
今秋放送(動画配信)されているアニメで継続視聴していたものを挙げてライトな視聴者としての簡単な感想などを。
今期一番人気作なのであえて内容に関してコメントしない。
手抜きせず綿密に作り込んでいる力作という印象。
所謂異世界転生ものの草分けらしいが僕のようなアニメアレルギー持ちでも普通に視聴できる内容だと思う。アニメ的なエロではないが下卑たネタが散見されるので女性には敬遠されるかもしれない。
これも超人気作で海外でも人気があるようだ。
感動ポイントが分かりやすく弱者の奮闘ぶりを応援しながらみれるので視聴ターゲットが広範囲(アニオタ以外も普通に見れる)
ただ残酷なシーンがちょこちょこあるのでお子様向けではないが。(殺人シーン多め)
12話(所謂ワンクール)まで面白かった。
戦争ものなのだが、相手が人間ではなく組織力を持った無人戦闘機械という設定。
人間との戦力差に絶望的な差があり全滅させられるのは時間の問題的な状況で主人公たち86部隊が奇跡的に生き残っていく。
死線をくぐり抜けつつも絶望感しかないというストーリー設定が斬新だったのだが、
13話以降緊張感が薄れてきて個人的には楽しめなくなった。継続視聴はしているが。
原作(ライトノベル)を読んでいたこともあり楽しめた作品。
ラブストーリーではないところが良い。
可愛い吸血鬼の少女と主人公の間にあるのは恋愛感情的なものでなく深い絆で結ばれた信頼関係だろう。
そこを履き違えると陰鬱で淡々とした内容なので前述のような刺激に慣れたアニメファンは飽きてしまうかもしれない。
ソ連とアメリカの宇宙開発競争がモチーフなのだが、吸血鬼を実験体として使うという発想はとても面白いなと思った。
チンパンジー以下のモノ扱いだった少女が徐々に認められて味方が増えていく過程には十分なカタルシスがあると思う。
単純なラブストーリーを描こうとしていないことが評価点であり、異世界転生ものに食傷気味の人にはきっと受けるのではないか。僕がそうだったように。
沖縄の水族館を舞台としたヒロインの成長ストーリー。
ドラマ性は薄いというか普通にリアリティものなので刺激を求めるアニメファンには不評なのかもしれないが僕は楽しめた。
その理由は水生生物を手抜きせずに描写している作画やシナリオに好感を持ったから。
自然保護をアニメのようなどエンタメの中で啓蒙しようとしているのはある意味冒険。
そういう点で視聴者に媚びていないわけで、支持すべきと純粋に思った。
単純なお仕事ラブコメだが肩肘張らずに気楽に見れる。
気の利いたシナリオや演出があるわけではないがヒロイン達のイチャつきが鼻につかないので爽やかではある。
食いつきを狙ったお色気要素はおっぱいだけかな。
大抵のラブコメアニメはカップルのイチャつきが度を超えているために(かと言って下ネタは避ける)リアリィティゼロであるがこの作品は少年誌的爽やかさがいろいろなことを有耶無耶にしているためおじさんの鑑賞に耐えているのかもしれない。
ホラー&お色気という最強ツートップを備えた異色作?
暗めのヒロインなのだが友達思いなことや正義感が強いため幽霊(ほぼモンスターだが)に怯えながらも問題解決能力を発揮するという期待の斜め上を行くストーリー展開がユニークで思わず見てしまう。
悪人キャラと思いきや実は良い人だったりと肩透かしが多い点でも演出の小技が冴えている。
亡くなっても霊になってヒロインをやさしく見守る父親とかほっこり要素があったりも。
基本良い人しか出てこないので安心して見れるのかもしれない。
1話完結型の異世界グルメもの?
おとぎ話に出てくるような異世界の非人間たちが我々が普段食するカレーライスとかカツ丼を大げさなリアクションで美味しがるのが面白い。
無難なストーリー展開ではあるが普通の洋食屋と異世界の組み合わせの妙があり、それが退屈さを感じさせない理由か?
これも安心してなんとなく見てしまう作品。
タイトルが全てを物語っている作品。
大正時代、御伽噺。
不遇な主人公とそれに輪をかけて不幸なヒロインが出会って絆を深めるラブストーリーだが大正時代というフィルターにより色々と節度を保たせている。(貞操的なね)
まあ、現代にはこのヒロインのような女性は存在しないです。はい。
無い物ねだりで思わず見てしまうのかも。
作画が大変美しいため見続けていた。
主人公を含めて主要キャラの名前を思い出せいないし、ストーリーのディテールもほとんど覚えていないのでそういうことだろう。
途中(1話だけとか、最初の3分だけとか)で止めてしまったものは触れないでおく。
長くなってしまったがせっかくなので過去作で(つまりリアタイではなく追体験で)最も楽しめた作品を3つ挙げておく。(疲れたのでコメントレスで)
特に『映像研には手を出すな!』はアニメをぼちぼち見始める切欠になった作品でとても楽しめた。