ミラバン

 

さてミラバン。

当ブログではL275Vと型式表記でやや突き放した呼称にしていた。

ただそれは愛情の裏返しで、本当は大変気に入っていた。

過去形なのは手放すことにしたからである。

つい最近まで車検を受けるつもりで整備工場に予約までしていたのだが気が変わった。

この車の良さは実際に此奴を運転した車好きにしかわからないと思う。

僕のようにちょい古めのアルファとかを所有している人なら分かってもらえるかも。

いつも世話になっている車屋に、

「この車にして正解だったわ。めっちゃ気に入っている。」

と言っても、あっそっ的な反応をされ同意してもらえない。

今時の車では無さすぎるからかな。

最大の長所は素直なハンドリングである。

軽さは正義を実感するグッドバランス故で、特段シャープだとかきびきびしているとかそういうことではない。

視界の良い小さな車体で軽くてバランスが良いとどんだけ運転しやすいことか。

そのことがよ〜くわかるのだ。

バン故ハンドルの位置がやや遠いので、そこを改善することが前提だけどね。

先日ディーラーでホンダのN-VANの試乗をしたのだが(もちろん6速マニュアル)同じFF車とは思えないほどバランスに違和感を感じるもので、多分あの感覚は普段ミラバンに乗っているから強く感じるものだったのだろう。

なんかバランス的に前のめりな感じでハンドル握っていて不安になるんだよね。

大袈裟な表現をすれば、急ブレーキかけた瞬間に前転してしまうのではないかという感覚を覚えるのだ。

荷室を広くするためにバランスを無視しているのだろうなと。

車重も1トンだし。

小さくて重くてバランスが悪い。

だから変なハンドリングなのだ。

でも一般的なドライバーはきっとそれを感じない。

慣れてしまえば利便性のメリットしか感じなくなる。

まあそれで良いのある。

軽バンでハンドリング云々こだわること自体ナンセンスなのだから。

試乗を終えディーラーからの帰り道、マイカーを運転しながらナチュラルなハンドリングと軽い車体のメリットを再確認したことは言うまでもない。

今時箱バンを試乗したときの違和感は慣れない車を運転したからそう感じたのではないと思う。

でもね、ミラバンの代替車は懲りずに中古の軽箱バンにした。

既にオーダーもした。

またも遠方の四国の車屋に。

試乗はしていないがFFではなくMRなのでN-VANと同等の違和感を感じることは多分ないだろう。

軽の箱バンにしたのは荷室の広さを求めてのこと。

釣りのためというより移動オフィスにしたいと思っている。

「事務ワークは自宅オフィスで」に縛られるとどうしても時間に制約が出る。

娯楽の時間を作るのが難しくなる。

釣行中に車の中で仕事を片付けるという荒技も使えそうだ。

そんな発想があるため軽バンにした。

普段使いの足車を替えたのはミラバンが嫌になったり飽きたからではない。

いずれまた値頃で程度の良い個体を見つけたら所有したいと思っている。

確か4WD(リアルタイムタイプだが)があるしミラカスタムのターボエンジンに乗せ替えることも可能だ。

KFエンジンは決して非力ではないが。

燃費が良いというのもそう言えばメリットだったな。

KFエンジンは耐久性も含めてかなり優秀だ。

最近の若い子にはあまりいないけど免許取り立てでマニュアルミッションの車を練習したい人には一押しです。

ボディが錆びやすいので海沿いで使われていた個体は避けた方が良いだろう。

 

 

デザイン的には可もなく不可もなくだが結構存在感があり、車格が数段上の車の横に停めても見劣りしないから不思議だ。

特に白の個体ね。

僕は勝手にミラバンオーラと呼んでいる。

まあ贔屓の引き倒しか(笑)