All You Need Is Kill

f:id:duran3616:20140719142311j:plain

 

久しぶりに映画館に行ってきました。作品は、

All You Need Is Kill

映画 オール・ユー・ニード・イズ・キル - allcinema

 

タイトルが英文(単語でなく)だと売店でちょっと気まずい思いをすることになる。

スラッと発音してもそれはそれで恥ずかしいし、

オール・ユー・ニード・イズ・キル」とわざとらしく伝えるのもなんだかなって感じだし。

結局僕は、

オール・ユー・ニード・イズ・キル

と売店のお姉さんに聞こえるかどうかくらいに小声でボソっと言ってやった。

英語コンプレックスというより、なんというか日本人独特のナイーブなメンタリティ。

僕のようなおっさんは特にね。

金曜の夕方の回で観客は20人くらい。カップルばっかでした。

さすがトム・クルーズ

トム・クルーズがメインキャストの作品を映画館で観るのはそういえば初めて。

そもそも積極的に観たいと思う役者では…

ところが今回トム・クルーズはなかなか良かったです。

良く言えば、圧倒的なスターオーラを醸すことでの存在感があるアクター、

悪く言えば、他のキャストはどうでもいいというか記憶に残りにくいワンマンぶりが際立つトム・クルーズなので、キャラが嵌ったときは万人受けする娯楽作品が成立する。

だからかな、僕は主役ワンマンな作品があまり好きではないのでせめて相手役ががんばって存在感を出してくれるといいなと期待して観てしまいます。

トムの相手役がエミリー・ブラント

プラダを着た悪魔』のあのエミリー(役名)ですよ。

でも印象に残っているのはエイミー・アダムスと共演した『サンシャイン・クリーニング

アクションをやるイメージがまったくなかったので逆に期待して観ました。

彼女に関してはやや期待はずれでしたが。

トム・クルーズより目立つとまずいからでしょうか。

「原作が日本のライトノベル」というのが日本公開時のプロモーションのトピックだったのですが、

一応読んでみた原作と映画は大筋は同じですが『似て非なるもの』の印象。

舞台、主人公の年齢と立場と人種、そして何より結末が違いますからね。

エイミー・ブラントが演じたリタ・ブラタスキーは原作ではトム・クルーズ演じるケイジともっと絡むしケイジを凌ぐ圧倒的な戦闘力を誇っているのですが、映画版ではそこまで強くない。それとループの能力を失っているので原作のクライマックスと筋が変わる要因になっている。

それと観客受けを考慮してでしょう、ケイジのリタに対する恋愛感情が付与されている。

原作にもその要素は若干ありますが、最後二人は殺し合いますからね。

よりSF的なのは映画の方かな。これはビジュアルの有る無しが大きい。

戦闘シーンが原作ではイメージしにくいこともあり、僕は映画ほどには楽しめなかった。

過去に観たエイリアンが地球に侵攻しくるパターンの作品は、なんというか荒唐無稽な感を拭えず、戦闘シーンの迫力に慣れてしまうと飽きてしまうことがほとんでしたが、この作品は最後までストーリーを追うことができました。

無限ループというストーリーのコアの部分がしっかりしているからでしょうね。

ゲームをリセットして初めからやり直せること、経験値の蓄積で天井知らずに能力が上がっていく件はそれなりに説得力があります。

ケイジが何度もギタイに殺される戦場は砂浜なのですが、このモデルはどうみてもノルマンディー上陸作戦です。

久しぶりに『プライベート・ライアン』が観たくなったということは、この映画は戦争映画(地上戦メインの)的要素が強いのかもしれません。

それと『フルメタルジャケット』のにおいも若干感じたんですよね。

訓練や戦闘シーンに感じる狂気の部分などで。

 

 

 

 

 

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)