Date: 2015-01-24
Where: 1stBank Center, Bloomfield, Colorado, USA
Division: welterweight (147 lbs, 66.7 kg)
Title: vacant WBO International welterweight title
Brandon Rios 32-2-1 (23KO))
vs
Mike Alvarado 34-3-0 (23KO)
Result: Brandon Rios def. Mike Alvarado (Retirement at 3:00, round 3)
両者3度目の顔合わせは、ブランドン・リオスの完勝。
実力伯仲と思われていた2人ですが。
ブルファイターのリオスとオフェンシブなボクサータイプのアルバラードは試合が噛み合うので面白く、よってラバーマッチが組まれたわけですけど予想外にワンサイドになってしまいました。
そうなった理由を推察するに、
リオスの戦術に変化が見られた。
ウェルターウェイトでの試合であった。
アルバラードのコンディション調整が上手くいかなかった。
僕はこの3点が要因ではないかと。
先ずリオスの戦い方に変化が見て取れることについて、
相変わらず手数が多いのですが、一発に込める力を若干セーブし、アキュラシー重視のコンビネーションオフェンスになっています。
的中率がいいですよね。
それと上昇期にキーパンチになっていた右アッパーが復活しています。
ガードの隙間にパンチを差込むことでアルバラードの体を起すだけでなく滑らかに手を出す切欠になっています。
パッキャオのようなスピードのある相手に完敗したことで戦術を見直したのかもしれませんね。
当ててなんぼだと。
元々そんなにスピードがある方ではないのですから、良い方向に軌道修正できているのではないでしょうか。
それとディフェンス意識の変化。
ボディワークと連動して手を出すようになっています。
アルバラードの反撃のパンチをクリーンに避けてましたね。
柔軟な体を使ったディフェンスは元々あった長所だったのですがライト級でウェイトがキツくなった頃からすっかり消えてしまい、ただのラッシャーに変貌してしまっていました。
次にウェルターウェイトの契約だったことについて、
前2戦はスーパーライトウェイト、140ポンドの試合でした。
リオスは多分ウェイトがキツいんだと思います。
彼の適正ウェイトはおそらくウェルター、147ポンドでしょう。
この7ポンドの差はアルバラードよりリオスに好影響を与えているいるのでは?
アルバラードは多分140ポンドでリングに上がった方が相対的に良かったように思います。
最後にアルバラードのコンディションについて、
どうやらアルバラードは試合によってフィジカルコンディションのムラが激しいですね。
ルスラン・プロボドニコフ戦もダメダメでしたけど、今回のリオス戦と似たような負け方です。
ボコられているのでそう見えるのでしょうが、なんか辛そうに試合しているというか。
ファン・マヌエル・マルケス戦のように劣勢の試合でも諦めずに最後までがんばったのとは対象的です。
まあウェイトの問題ともからんでくるのでしょうけど、絶好調でなかったのは確かでしょう。
ウェルターウェイトのリオスはまだまだ捨てがたい魅力があります。
ロバート・ガルシアの一番弟子、もう一花咲かせるかもしれませんね。
今日のようにちゃんとディフェンスすればですが。
【関連記事】
<WBAライト級王座決定戦 ブランドン・リオス vs リカルド・アブリル>WOWOWで観戦しました。酷評なので簡潔に。ウェイトオーバーを2戦連続やらかした上に試...
Date: 2014-05-17Where: Forum, Inglewood, California, USADivision: welterweight (...
Date: 2013-10-19Where: 1stBank Center, Broomfield, Denver, Colorado, USADivision...