今週末行われるスポーツイベントで注目しているもの。
ゴロフキン-村田のレビューを書き損ねたのでここで簡単な感想を。
率直な感想としては、
「やっぱり会場に試合を観に行くべきだった。」
ゴロフキンを同じ空間の中で見れなかったことを少し後悔した。
正直、ブランクと加齢による衰えがもっとあると思っていたのだ。
もしかしたら村田が勝ってしまうかもしれない。
錆びついたGGGがまったく動けずに村田のプレス戦術が功を制してしまうかもしれない。
そんな予感をわずかに抱いていたのだ。
実際は、やっぱり40歳でもゴロフキンはゴロフキンだった。
節制しているのだろうな。
でなければあんなボクシングをあの年齢でできるわけない。
確かに序盤は苦戦していた。スロースタートだったかなと。
逆に多少打たれて解れたのか、中盤から強いゴロフキンがむくむくと鎌首を持ち上げてきた。
村田は試合後、ゴロフキンのスキルの奥深さみたいなものを称賛していたが、観客目線ではそこはわかりにくく、むしろ衰えぬ手数とラッシングパワーに感心した。
本来村田に期待していたディフェンス面での気配りを逆にゴロフキンがこの試合で示していた。
CompuBoxのデータを確認すると印象以上にかなり差があった。
ゴロフキンは村田のパンチの大半をまともに当てさせていなかったが、村田はその逆だったということ。
ある意味村田はタフだったとも言えるが。
それでも序盤~中盤は村田独特のプレスと連動した堅実なブロッキングという縦が機能していたのだが、ゴロフキンがそれに慣れるとともに潤滑油が回ったのかリズムが出だした辺りからコンタクトアキュラシーを上げられてしまった。
相手としては徐々に上げられるが一番きついのだから崩壊するのは時間の問題になってしまう。
村田陣営もゴロフキンの衰えをちょっと期待していたと思う。
そんなこと公には口にしないだろうが。
ホプキンスのような例外もあるが、省エネボクシングの極みのようなスタイルだったから同列ではない。
エネルギーを大量消費するゴロフキンのスタイルを全盛期を過ぎてから維持できていること自体理屈に合わないのだ。
そういう意味でやっぱりゴロフキンは怪物だなと。
高額のチケット代を払って観に行った決してお金持ちとは言えない(失礼)ボクシングファンは生涯の思い出になる良いものを見れたと素直に思う。
<Boxing>
Arlington, Texas
Errol Spence Jr. vs. Yordenis Ugas
12 rounds – welterweights (for Spence’s IBF/WBC and Ugas’ WBA title)
ユベンティーニはおそらくプレミアリーグの試合にそれほど興味はないだろうが、トッテナムの試合をつい観てしまう人は少なくないのではないか。
僕もその一人。
GMはあれとして、監督もあれとして、ユーベから旅立ったベンタンクールとクルゼフスキが所属しているからだが、二人とも予想以上にチーム内で機能しているので嬉しさ半分寂しさ半分の複雑な感情を抱いてしまう。
特にクルゼフスキはパルマ時代以来のインパクトを残していて、スパーズファンは大喜びである。
僕は彼の能力を買っていたので当然の感を持っているが。
ケイン-ソン-クルゼフスキの3トップは誰がどう観ても良い組み合わせで、元々コンビネーションが良かったケインとソンにクルゼフスキが加わったことで破壊力増し増しになってしまった。
瞬発力抜群で縦に速いソンと前線で柔軟かつ器用に起点になれるケイン(10番と9番のハイブリッドのようなキャラ)
動のソンと静のケイン、ちょっと違うか、スピードで剥がすソンとアキュラシー抜群のコントローラーのケインのコンビだけでもやっかいなのに、スペースを上手く活用するクルゼフスキが加わることでディフェンダーが対処にくいアタッキング戦術を構築できるようになったのだ。
ユーベでは前線にほとんどスペースがなくて活躍できなかったクルゼフスキ。
プレミアはバックラインが相対的に高く(引いて守ることが少ない)裏のスペースがたっぷりとある。
だからクルゼフスキが生きるのである。
急に能力が開花したのではなく、本来持っていたものがスムーズに出せるようになっただけ。
今の活躍が続くとトッテナムは買取オプションを行使する可能性が高い。
残念だがクルゼフスキ本人もそれを望むのではないか。
ベンタンクールもまあまあ嵌っている。
持ち前のディフェンス力(ボール奪取能力)は発揮できているし、ユーベ時代には粗さの目立ったオフェンスへの切り替えパートもスピード感のあるプレミアでは逆に目立たない。(他のプレーヤーも雑というか急ぎすぎているためかミスが許容されるムードがある)
速いペースはベンタンクールには合っているのかもしれないね。
落ち着いてボールを運ぼうとすると変に気負ってミスしがちだった。
相手ディフェンダーがベンタンのキャラを理解していてわざと持たせていた感もあった。
「奴にボール持たせていても危険は少ない」
みたいな。
時間的な余裕がない方が彼にとっては良いのかも。
今後二人がどうなるかわかないが、現状は転職成功だ。
これからも活躍しつづけることを密かに願っています。
チームにフィットせず、やらかしてしまうよりは間違いなく良いことだから。
<Foot>
Juventus vs. Bologna
NBAはレギュラーシーズンが終わりプレイイントーナメントが始まっている。
僕の今シーズンの推し(毎シーズン変わる)のホーネッツはホークスに通用せずあっさり敗退。ちょっと勝てる感じがしない試合展開だった。
カペラが地味に効いていてプラムリーとは貢献度が違うなという印象。
プレイオフに進めなかったのは残念だが来シーズンの進歩に期待したい。
マイルズ・ブリッジズが尻つぼみだったのは残念だった。
オールスター前までは大活躍だったのだが、対策されたかな。
フロントコート(ビッグマン)に職人タイプのロールプレーヤーが欲しいね。
プラムリーはね、ちょっと。
ハレルはディフェンスでの貢献が低すぎる。
今回まざまざと地力の差を見せつけられたホークスをベンチマークしてチームバランスを修正できれば良いのだが。
派手なチームカラーを維持しつつバランスを整えるのは難しいだろうが面白いチームではある。
<NBA>
Hawks vs. Cavaliers
Timberwolves vs. Grizzlies
Nuggets vs. Warriors